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ドリトル先生と京都の狐
第四幕その六
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本の鬼のそうした一面は否定しません。
「悪くて怖い相手だけれど」
「鬼はそうなんだ」
「悪いだけじゃないんだ」
「イギリスの怖い妖精よりはずっと怖くないと思うよ」
 妖精といっても様々です、その中にはとても怖い妖精もいます。それこそ悪いことをする子供に悪いことをしていると来るぞ、と言う様なものが。
「まだね」
「ナックルビーみたいじゃないんだ」
「レッドキャップとか」
「いるからね、ケルピーとかね」
「そういうのが」
「ああ、そんなのよりずっと大人しいよ」
 そうした妖精達よりもです、鬼はそうだというのです。
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