TURN142 最後の出撃その十三
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「夕霧達はドッグで暫く休養をしてだ」
「その間にですね」
「私達は再改造ですね」
「そしてパワーアップをしてですね」
「日本軍において」
「頑張ってもらう」
平賀は映像として出ている四人に告げた。
「それでいいな」
「はい、お願いします」
「これからも頑張ります」
「東郷さん達と一緒にこれからも」
「日本軍の提督ですね」
「正確に言うと太平洋軍だな」
それになるというのだ。
「日本軍はその中に入る」
「太平洋共同体か」
伊藤はこの組織についても思いを馳せて言うのだった。
「わしが長年望んだものが実現した」
「亜細亜の曙と共に」
「素晴らしいことだ、そしてだ」
「そしてとは」
「外相も伴侶を得た」
伊藤はここで宇垣と平賀を見て微笑んで言った。
「このことも喜ぶべきことだ」
「むっ、私のことですか」
「私もか」
宇垣だけでなく平賀も反応した、伊藤のその言葉には。
「確かに私達はこの戦争の後は結婚しますが」
「式も挙げるが」
「ここでこのことをお話されますか」
「それは少し」
「これがですね」
久重がここで言う、今度は自分の口で。
「津波様今から楽しみで仕方がなくて」
「・・・・・・・・・」
「みぎゃっ!?」
平賀は自分にとっていらないことを言おうとする久重にスパナで頭に圧迫を加えた、今も無表情のままである。
「つ、津波様何を!」
「・・・・・・静かにすることだ」
いらないことを言うなというのだ。
「いいな」
「は、はいわかりました」
「とにかく式の準備もしております」
宇垣もその久重と平賀を見つつ二人に話す。
「仲人は予定通り」
「うむ、任せてくれ」
伊藤が二人の仲人だ、それでこう返すのだった。
「それではな」
「はい、その時もまた」
「そして私が巫女役ですか」
山下も出て来て言う。
「確かに巫女の資格も持っていますが」
「山下長官だけではない、帝も来られる」
伊藤は釈然としない感じの山下に述べた。
「帝が祭事を行われる」
「では外相と長官の式は」
「盛大なものになる、戦争が終わってすぐにはじめる」
こう話す伊藤だった、東郷達の出陣前に戦士達はそれぞれの話をしていた。
東郷達は遂に出撃した、人類の希望を背負いそのうえでホワイトホールから別世界に赴く、遂に最後の戦いが幕を開けた。
TURN142 完
2013・10・8
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