TURN142 最後の出撃その十
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「これからは独立しますから」
「一緒ニ頑張ル!」
「ソウスル」
「はい、そうしていきましょう」
「ドンナ国ニスルカハコレカラダ」
「皆デ力ヲ合セテヤッテイクゾ」
建国からどうしていくか、カメルーンはこれからのことを考えていた。
エイリスもセーラとイギリスが出る、エリザは微笑んで彼等を見送りつつ言うのだった。
「セーラちゃんも立派になったわね」
「いえ、私は」
謙虚なセーラは母の言葉に頬を赤らめさせて応えた。
「とても」
「私から見てよ、だからね」
「気にすることはないですか」
「ええ、けれど娘ならば誇らしいわ」
セーラのその成長がというのだ。
「これからのエイリスは大丈夫ね」
「もうエイリスに植民地はないですが」
「ああ、もうなくてもいいのよ」
エリザはもう政策を切り替えていた、これからのエイリスに対して。
「世界の盟主ではなく欧州の一国としてね」
「生きていくのですね」
「貴族の利権、膨大な軍事費の元となる植民地が全てなくなってね」
「植民地の民も苦しめることがなくなって」
「かえっていいわ」
エイリスにとっても植民地だった国々にもというのだ。
「貴族達もその力を完全になくしたしね」
「エイリスは生まれ変わります」
この言葉はイギリス妹が言う。
「女王陛下の手によって」
「だから戦争が終わった後は頑張ろうね」
マリーは微笑んで姉と自身の祖国に言った。
「僕達も頑張るから」
「ええ、それでは」
セーラも微笑んで妹に応えて言う。
「皆で」
「そうしていこうね」
マリーもいる、そしてだった。
騎士提督達もだ、こうセーラに言うのだった。まずはモンゴメリーが言う。
「では陛下、我等も」
「これからもエイリスの為に」
「及ばずながら」
ロレンスとネルソンも言うのだった。
「この剣を捧げます」
「女王陛下とエイリス、そして祖国殿の為に」
「そうさせて頂きます」
「ああ、宜しく頼むぜ」
彼等にはイギリスが笑顔で応える。
「これからもエイリスは生きていくからな」
「それが為にですね」
「我等エイリス軍、そして騎士提督も」
「エイリスの為に」
「戦争が終わって平和になってからも軍隊は必要だからな」
災害維持、そして抑止力としてだ。軍の存在は国家にとって不可欠なものであることは変わらないことなのだ。
「頼むな」
「はい、それでは」
「これからもですね」
「共に」
「まあ各星系に行ける航路は閉鎖になったがな」
それはだった、技術的にも国際条約でも永久に使えなくなることが既に決まっている。まだ条約は結ばれていないが。
「エイリスは欧州の一国としてやっていくからな」
「そしてそのエイリスの未来を拓く為にも」
セーラもイギリスに確か
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