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ヘタリア大帝国
TURN142 最後の出撃その三
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「皆安心していいのよ」
「おお、我等の女神の言葉か」
「だったらこっちは最高のパーティーの用意だな」
 ドワイトとキャヌホークはキャロルのその言葉に明るく応えた。
「それじゃあ心配はいらないな」
「さて、俺も出しもののマジックの用意をしておくか」
「ええ、面白いパーティーになりそうね」
 クリスも明るい顔である。
「結果は占ってないわよ」
「占うまでもないからだね」
「負ける筈がないわ」
 クリスはアメリカ妹にくすりと笑って返した。
「これだけの顔触れと兵器、精鋭があればね」
「じゃああんたはステーキ焼くの手伝う用意をするんだね」
 キャシーは大量の冷凍肉が入った発泡スチロールを抱えている。
「ティーボーン、来たぜ」
「兄貴、凄いパーティーになるからね」
 アメリカ妹は右目をウィンクさせて兄に言った。
「楽しみにしておきなよ」
「ああ、そうしてるぞ」
 アメリカも陽気に応える。
「何を食べるか迷いそうだな」
「祖国さん、パーティーで太るなよ」
 ダグラスは笑ってアメリカに言った。
「最近ガメリカ人は太ってるって言われるからな」
「ははは、それは気をつけないとな」
「ああ、皆来ているのか」
 ここで意外な声が来た、それは。
 前大統領セオドア=ルースだ。ルースは高性能の自動車椅子に乗って来た。イザベラは彼を見て驚きの声をあげた。
「まさか、もう」
「身体は動かないよ、まだね」
 ルースは元気のない年老いた笑顔でイザベラに答える。
「それでも人類の運命を賭けた戦いに向かう祖国さんと大統領達を見たくてね」
「来られたのですか」
「そうなのだよ」
 こう話すのだった。
「いや、皆元気そうだね」
「悪いな」
 ダグラスはそのルースに感謝の言葉を述べた。
「その身体で来てくれるなんてな」
「これでも心配だからね」
 それで来たとだ、また言うルースだった。
「では皆頼んだよ」
「ミスターは身体を回復させてくれ」
 アメリカはそのルースの肩に手をやって告げた。
「最高のビクトリーを持って帰るぞ」
「楽しみにしているよ」
 ガメリカ組の送迎も賑やかだった、その三国を見てだった。
 タイは微笑んでベトナムに言った。
「僕達も色々と用意しましょう」
「料理でだな」
「負けないですよ」
 タイは微笑みつつベトナムに告げた。
「お料理では」
「望むところだ、私もとっておきの料理を出す」
「ベトナム料理ですか」
「そうだ、タイ料理には負けない」
「期待していますよ」
「じゃあ祖国さん、手伝わせてもらいます」
 フェムもそのベトナムに言う。
「最近お料理もしてますから」
「共に作るか」
「そうしましょう」
「さて、戦後も色々あるけれどね」
「うん、今はね」

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