第9話 =ロザリアってやっぱり嫌なやつ=
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なかっただろ」
「中心はリクヤでしょ!」
「あ、あ、あの、2人ともぉ…」
口げんかにまた発展しそうになるがシリカに慌ててるのを見てしまい
俺とユカは噴き出してしまった。
「わ、笑わないでください…私はシリカっていいます」
「私はユカよ。よろしくね」
こうして一時的にだけどシリカも俺たちのパーティに加わることになった。
これも歩きながらの自己紹介だったのだが、急にシリカは足を止めていた。
「…シリカ?」
俺が心配するとシリカの目は真っ直ぐと前の人物に向いていた。
「あらぁ?シリカじゃない」
「……どうも、ロザリアさん…」
「へぇー、森から脱出できたんだ。よかったわね」
絶対によかった、なんて思ってねぇだろあんた…
…ん?ロザリアって…
まだまだこの女の挑発は続く。
「でも今更帰ってきても遅いわよ。ついさっきアイテムの分配は終わっちゃったから」
「要らないって言ったはずです!…急ぐので」
知り合ってまだ短いがあのシリカがここまで毛嫌いする人物って…。
もうこれ以上話したくないのか俺の事を引っ張って宿に入ろうとするが…
「そういえばあのトカゲ、どうしちゃったのかしら?」
「……っ!?」
シリカが息を呑むのがここでもわかった。
シリカにまつわってなおかつトカゲ見たいなのといえばピナの事だろうな…
使い魔はゲームの使用上、主人の傍から離れることは無いってのは知ってる。この情報は結構最初で公開されてたからな。
その姿が見えない以上理由は一つしかない。
「あらら?もしかしてぇ……?」
先ほどよりも更に悪どい言い回しで話すロザリア。
しかし、何か言われる前に今度はシリカの方から口を開いた。
「死にました…。でも!…ピナは、絶対に生き返らせます!」
断言したシリカにロザリアは少し驚いたように目を見開き、小さく口笛を吹く。
俺は事情をしっているがサチとユカはチンプンカンプンだろう。これはあとで説明しとかなきゃ…
だがまだロザリアは言葉を続ける…
よくもまぁそんなに言葉が出るもんだ。
「へぇ、てことは《思い出の丘》に行く気なのね。でも、あんたのレベルで攻略できるかしらね?」
「っ……」
その質問で言葉に詰まるシリカ。
レベルの剣でかんして言えば不十分な数値だろう。
そして一緒にパーティを組んだこともあるらしいので相手にもレベルは知られている。
このまま言い返せないとこちらが不利になるかな…
「まぁ、俺らがついてくから大丈夫だ」
シリカとロザリアの間に俺は立ち、そう言い放つ。
「47層は大したダンジョンがあるわけでもないからな」
するとロザリアは俺の事を値踏みするかのように見ている
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