第8話 =シリカとの出会い=
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入ってもらうんだ」
でかい鎧を着た男性プレイヤーがそう応える。
…そんなごつい鎧着て一人称僕とか…ちょっと引くわね…
「いまどこにいるか知ってますか?」
「私たち、少しそのシリカって子に用事がありまして」
サチの質問に私は補足を加える。
一応目的ははっきりさせておかなきゃ情報くれるとは思わないし。
「シリカちゃんは…いまはほかのギルドについてって<迷いの森>かな」
その情報を手に入れた私たちはその男性にお礼をいいそこを立ち去る。
これ以上いたら目的を問い詰められるわけだしね。
「…<迷いの森>…ね…」
「今はリクヤの帰りを待つしかないのかな…」
「そうね…私たちが行ったら逆に迷っちゃいそうだしね」
そういうことで私たちは街で待機をせざるをえなかった。
=35層 迷いの森 リクヤSide=
「はぁ…はぁ…!」
俺は今、【Title・ラタトスクの騎士】で森を駆け抜けている。
この【Titel】…おそらく称号って意味だと思うんだけど…これは正直大剣士ではありえないスピードで走ることが出来る。
このキャラクターが空中技を多く持ってたからかな…とにかく身軽だ。
「…よし!…さっき別れた光点と同じエリアに入れた!」
エリア編成が変わってしまうこのエリアでは予測して走るのはほぼ不可能だ。
だから俺は無我夢中で走り続けたんだけど…
すると地図上では自分の前を通る光点、俺は遠くの木と木の間から少女そして傍らには水色の小さな竜が走り去るのを見た。
そしてその後から巨大なゴリラが追いかけているのを…
「あれって相当ピンチじゃねぇか!!…くそっ、木が邪魔!!」
森なので木があるのは当たり前、そして今までも獣道だったからそのまま直線であるとは限らない。
…ああそうかよ…さっきサチに聞いたけど俺には『破壊神』って2つ名があるらしいじゃねぇか…
なら見せてやる…誰も見てないけどな。
そう思いながら真っ直ぐいこうとした俺を邪魔した木の前に立つ。
「…獅子戦吼!!」
どんなものにも耐久値は存在する。街が壊せない理由は壁が耐久値∞なのだ…多分…
だが木なら話は別だ。
現実と同じように折れる。燃えるのは確認したことないけど…
ほぼ賭けで俺は大剣を前に突き出しながら獅子の闘気を放つ……ソードスキルを発動させる。
一応システム上なので特技、秘技、奥義、スキル変化技という区別はなく1つにまとめられているが
根本となっているので連携は可能だ。
「…間に合え!!」
全力で先ほどの少女の元へとかけていく。
もう目の前でプレイヤーが死ぬのなんて見たくもない…
結構走ってまだ剣の射程範囲内ではないがここからならモンスターが確認できる…
猿人型モン
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