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VONGOLA TAIL
第2話 マスター来る
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を取ってぶんぶん振る。

「お、ツナも仕事お疲れ。どうだった?」

「どうだったって別にいつもと変わら『10代目ー!!』」

山本がツナと話していると今度はツナに1人の男が走ってやってきた。

「お疲れ様です、10代目!ナツの野郎に何かされませんでしたか?」

「大丈夫だよ、獄寺君。てか、ナツに何かされるってどういうことなんだよ」

男の名前は『獄寺隼人』。

「おーい、ミラ。こいつ新入りだって」

「あら、本当?」

山本がミラを呼ぶ。


「ミ、ミラジェーン!キャー!本物ー!……はっ!」

憧れだったミラに会えて喜ぶルーシィだったが、すぐに今の状況を思い出し我にかえる。

「ア、アレ止めなくていいんですか!?」

今だに喧嘩しているナツ達を見る。いつの間にか獄寺まで混じっていた。

「いつもの事だから」

「あらら………」

「それに……」

ミラが何かを言いかけたその時、喧嘩している方からビンが飛んできてミラの頭にクリーンヒットする。ミラは当然のように倒れた。

「それに、楽しいでしょ?」

何事もなかったように起き上がるミラ。だが、ミラの頭からは血が流れている。

「あー、うるさい。落ち着いて酒も飲めないじゃないの」

カナが樽を置いた

「アンタらいい加減に……しなさいよ……」

輝くカードを持つカナ。

「アッタマきた!」

手に拳をのせて構えるグレイ。

「ぬおおおおおおおっ!」

魔法で腕を変形させるエルフマン。

「困った奴等だ……」

右手の人差し指にはめた指輪を光らせるロキ。

「上等だ!」

指と指の間にダイナマイトのような物をもつ獄寺。

「かかって来いっ!」

両手に炎を纏うナツ。

「魔法!?」

「これはちょっとマズイわね」

「流石にとめねぇと!」

困ったような表情を見せるミラとそれを見て背中にある竹刀を取りだそうとする山本。すると……

「そこまでじゃ。やめんか、バカタレ!」

「でかーーーーーーーーーーっ!!」

いきなり、黒い巨人が現れた。
その一喝で全員の動きが止まり、全員静かになる。

「あら……いたんですか?マスター」

「マスター!?」

目の前にいる黒い巨人がマスターだと知って驚くルーシィ。

「ちっ」

「フン」

「びっくりしたね〜」

「酒」

「くそ!」

マスターの一喝で皆喧嘩をやめて静かになった。……1人を除いて。

「だーっはっはっはっ!皆してビビりやがって!この勝負は俺の勝………ぴ」

1人だけうるさくしたナツはマスターに踏み潰される。

「む、新入りかね」

「は、はい………」
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