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機動戦士ガンダムSEED DESTINY〜SAVIOUR〜
第十九話 連合の闇
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つものデータが流れ出し、この研究施設の主要研究データを引き出した。

アレックス「これは」

エクステンデッド。
精神操作を中心とした強化人間。
アレックスはその中に前大戦時で交戦した地球軍の新型機パイロットの名前も見つけた。
尤も、彼は薬物投与を中心とした強化人間、ブーステッドマンだったが。
中にはステラの名前もあった。
ステラはこの施設出身の人間のようだ。
あのナチュラルにはない驚異的な戦闘能力は人為的に生み出されたものだということだ。
更なる情報をと思い、操作を続けたアレックスだったが、それは唐突に途切れた。

ナオト「……どうやらここは証拠隠滅のために破棄されたようだね」

アレックス「そのようだな。データも最新のものから消去されているが途中で断念したんだろう」

重要性の高いものから消されている。

アレックス「…この施設の出資元は、ブルーコスモスか…。“青き清浄なる世界のために”、コーディネーターを殺すためならいくらでも子供を殺して改造するのはいいんだな……」

ナオト「…最低……!!ステラはこんな所にいたんだ…」

ナオトが吐き捨てた時、突然施設を衝撃が襲った。

タリア「この揺れは、誰かが攻撃しているわ」

アーサー「えっ、えぇ〜!?破棄された施設ですよね!?」

アーサーの叫びも尤もだ。
わざわざ破棄された施設を攻撃する意味が分からない。
アレックスも、ナオトも困惑した表情だが、とりあえずは避難をしなくては生き埋めになってしまう。
データディスクを回収しアレックス達は入口へと向かった。









































入口まで戻ってきたアレックスの視界に映ったものは思いもかけない機体の姿だった。

ナオト「アビス!?」

アレックス「どうしてアビスがここに!?」

タリア「ナオト、アレックス。ストライクとセイバーの出撃許可します」

ナオト「分かりました!!」

施設入口に止めておいたストライクEとセイバーに乗り込み、起動させる。

アレックス「ナオト、もし施設の破壊が目的なら何か特殊な装備を持っているかもしれない。爆散させずに倒すんだ」

ナオト「了解」

アビスが単機で来た。
カオスや指揮官機のウィンダムと連携されれば厄介だが、アビス単独なら手こずる相手ではない。
アナザートライアルランチャーストライカー装備のストライクEは320mm超高インパルス砲アグニを構え、アビスに向かって放つ。
アビスは跳躍してかわすが、アレックスは後方からセイバーのグリフォン2ビームブレイドを展開し、右肩のシールドを両断する。

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