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機動戦士ガンダムSEED DESTINY〜SAVIOUR〜
第十九話 連合の闇
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という報告はありませんでしたよね」
タリア「そうよ。だというのに研究施設が見つかり、外からの様子では人の出入りがないから調査をするようにと言われたの」
何が起こったのかじっくりと調査をする必要性が大きいようだ。
アレックス「調べてみないことには何も分かりそうにありませんね」
タリア「そう言うことよ。下がっていいわ」
アレックス「離艦報告書は今日中に提出しますから」
タリア「お願いね」
シンの検査結果は健康そのものだった。
だから言ったのにとふてくされたような表情のシンだったが、ステラの不安を払うためにすぐに忘れた。
そしてアレックス、シン、ステラ、ナオト、タリア、アーサーは研究施設へ乗り込み、長い廊下を奥へ奥へと進む。
アーサー「なんか……不気味ですねぇ」
シン「そりゃあ、こんな所にあるような施設ですからね」
必要最低限にしか明かりは点されておらず、薄暗い上に研究施設故の無機質さがどこか恐ろしく感じるのだろう。
ナオト「艦長。一応、人の気配はしないようですが、気を付けてください」
タリア「えぇ、開けて頂戴」
シンとレイが探索していない部屋まで進み扉の両側に身を潜め扉を開ける。
開けた瞬間にアレックスとナオトはその光景に流石に息を飲んだ。
ナオト「これ……は……」
シン「どうしたんですか…って、何だよこれ」
研究員と思われる白衣を着た男と幼い子供達が重なるように死んでいる。
部屋の中はいたるところに血が飛び散り赤黒い色をしている。
ステラ「あ…ああ…」
ステラは顔が青ざめ、身体を震わせ、膝をつく。
シン「ステラ!?」
ステラ「あ…ああ…!!ううっ……ああああっ!!」
身体を震わせたステラがうずくまり、叫び始めた。
ナオト「どうしたの!?」
アレックス「シン、彼女を外に」
シン「は、はい…」
シンはステラを外に運び出させる。
アレックスはそれを見届けると、周囲を見回す。
アレックス「本当に酷いな、これは。ステラじゃなくてもおかしくなりそうだ…」
アーサー「これは、一体……っ。何なんですかっ!?ここはっ!!」
堪え切れないと言わんばかりに副長が叫んだ。
その表情は今にも泣きだすんじゃないかってくらいに歪められていた。
ナオト「ん?あれは…」
入った部屋は先ほどと同様に戦闘跡といくつもの死体。
ちょうどこの部屋は中央制御室のようで、アレックスはコンピュータを起動させる。
ナオト「生きているね……」
いく
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