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機動戦士ガンダムSEED DESTINY〜SAVIOUR〜
第十八話 すれ違う気持ち
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スは何なの?そして、何で本物の彼女はコーディネイターに殺されそうになるの?」

アレックス「彼女の名前はミーア・キャンベル。あれは混乱を抑えるための一手段だと思うが。何しろ議長以上の影響力を持ちながらも終戦の立役者本人はオーブに引っ込んでしまったからな。まあ、議長に助けられるまでオーブにいた俺も人の事は言えないが、彼女の存在は民衆の混乱の収束には一定の成果は上げているようだな。それに、名前を偽ることがそんなに許されないことか?それを言ったら、俺やお前達も同じだろう。……で、ラクスが殺されそうになったというのは?」

かつての婚約者が殺されそうになったというのに、何の反応も示さないアレックスにキラは叫びたい衝動に駆られる。

キラ「オーブで僕らは、コーディネーターの特殊部隊とMSに襲撃された。狙いはラクスだった。だから僕はまたフリーダムに乗ったんだ」

アレックス「……何でフリーダムを保管してたんだ?ユニウス条約違反のフリーダムを?」

キラ「彼女も皆も、もう誰も死なせたくなかったから。彼女は誰に、なんで狙われなきゃならないんだ?それがはっきりするまでは、僕はプラントを信じられないよ」

アレックス「キラ…俺達を恨んでいる奴らなんてそこらじゅうにいるんだよ。宇宙にも、地球にも、MSを持ち出してまで恨みを晴らそうという人間がな…では、俺は戻る。ミネルバの動向によってはまたオーブと戦うことにもなるかもしれないな」

キラ「だったら僕達も出るよ。僕達はオーブを討たせたくないんだ」

アレックス「そのためなら条約違反もするというのか?」

キラ「え?」

アレックスの言葉が本当に分からないのか。
きょとんとした姿を見てアレックスは泣きそうになった。

アレックス「ユニウス条約違反は分かっての行為だな?」

キラ「もしものためだったんだ。ラクスも僕達も平和を望んでいるだけなんだよ。だけど再び戦争は起こった。だから力を手に入れたんだ」

キラは平和のためなら仕方がないのだと。
そう言っているのだろうか。

アレックス「そうか…」

キラ「アスラン…君はこれからもザフトで、またずっと連合と戦っていくっていうの?」

アレックス「仲間を、そして大切な人を守るためにな」

キラ「じゃあこの間みたいにオーブとも?」

アレックス「俺は連合やオーブとも戦いたくはない。だが攻撃されるなら、仕方ないじゃないか。」

アレックスは踵を返しセイバーの元へと向かう。

キラ「アスラン……僕達だって討ちたくないんだ。討たせないで」

キラの言葉にアレックスはぴたっと止まるが振り向かない。

アレックス「カガリ、今ならまだ間に合う。前大戦の後でもアスハ家を慕う者は民衆の中に大勢いる。力ずくでも実権をアスハ
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