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機動戦士ガンダムSEED DESTINY〜SAVIOUR〜
第十八話 すれ違う気持ち
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オーブを守る、それは国民の命とはイコールじゃない」
カガリの言葉をアレックスは冷徹に切り捨てる。
アレックス「カガリはオーブという器だけを守りたいのか。その器に住む国民を守ろうとは思わないのか。政治家は理念を叫ぶだけではいけない。理念は確かに必要だ。オーブのようなのがな。だが、それは時と場合による。理念のために国民が危険にさらされては意味がない。民を守るための理念だ。理念を守るための民じゃない。君はシンの一件で何も学ばなかったのか?」
カガリ「それは…」
カガリの脳裏に過ぎるのは、自分に向かって叫ぶシンの姿。
だけど、父が守り通した理念をカガリが崩してしまうことを認めたくない。
それを見透かしたアレックスは失望したようにカガリを見つめる。
アレックス「中立という理念を守れば満足か?オーブという国を守れば満足か?君を敬愛する軍人達や友人達で固めれば、誰も意見せず、君の言葉に頷くだろう。それで君は満足か?」
カガリ「な、にを」
問われても、意味が分からない。
だって、大切なことじゃないか。
中立を守ること。
オーブを守ること。
何故、何故、彼は責めるように言うのだろうか。
アレックス「国民の心は、離れていくとしてもね」
カガリ「何を…何を言ってるんだアスラン!!私は、オーブを守りたかった。それはいずれ国民にも必ず通じる!!」
アレックス「そうだろうな。君が、ただオーブという器だけを守りたかったことは国民に伝わるだろうさ。」
アレックスが見下すような視線でカガリを見つめる。
どうしても、伝わらない。
キラ「でもそれで、君はこれからどうするの?僕達を探していたのは何故?」
アレックス「探していたのはもうあんなことは止めさせたいと思ったからだ。俺がザフト軍兵士としての義務を果たす羽目になる前にああいう行動は止めてもらいたいんだ。ユニウスセブンのことが問題なのは分かってるが、その後の混乱は、どう見たって連合が悪い。抑えようとすれば抑えられた民間の暴動を煽って、開戦に持ち込んだんだからな……。まぁ、今更そんなことは今言っても仕方がない。とにかく今重要なのはこの戦争を早期に終わらせることだと俺は思ってる。早く終わらせるために俺の出来る事をやろうと…。だがお前達の行動は、ただ状況を混乱させているだけだ。まるで戦争を長引かせたいかのように」
キラ「本当にそう?」
アレックス「……?」
キラ「プラントは本当にそう思っているの?あのデュランダル議長って人は、戦争を早く終わらせて、平和な世界にしたいって」
アレックス「俺はギルを…議長を信じるよ」
キラ「じゃあ、あのラクス・クラインは?」
アレックス「ん?……ああ、彼女か」
キラ「あのプラントにいるラク
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