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特殊陸戦部隊長の平凡な日々
第7話:新メンバーを選抜せよー1
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んよ。 午前中はずっと指揮所詰めでしたから」

首を横に振りながらフォッケが答えると、
ウェゲナーは不機嫌な表情を見せる。

「なんで知らないんだよ。 お前、副官だろ?」

「副官だからってなんでも知ってるわけじゃありませんって。
 そもそも、部隊長の動静についてはチンク2尉の方がお詳しいのでは?」

フォッケがそう言うと、その場にいる本人以外の全員の目がチンクへと向かう。
目を閉じ俯きがちにしていたチンクは、フォッケの言葉に反応して目を開く。
そして、自分を見る3人の男たちの顔を順番に見ると、再び目を閉じた。

「私も知らないな。 午前中はずっと分隊の戦闘訓練だったからな」

チンクが落ち着いた口調で言い終えると同時に会議室のドアが開かれる。

「悪い、遅くなった」

端末を小脇に抱えたゲオルグは会議机の空いている席に腰を下ろすと、
端末を開いて会議室のスクリーンに接続する。
その作業を終えると、ゲオルグは部屋の中に居る面々の顔を見渡した。

「じゃあ、早速始めるか。
 とはいえ、この会議の目的も伝えずに集まってもらったから、
 まずはそこからだな」

ゲオルグはそこまで言うと一度咳払いをして先を続ける。

「これは当面ここだけの話にしてほしいんだが、
 来月1日付で俺とチンクが昇進する。
 これに合わせて、この部隊の規模が拡大されるんだが、
 具体的には1個分隊を増強し、執務官1名と数名の捜査官が配置される。
 したがって戦闘要員としては分隊長クラスの指揮官2名と
 一般武装局員10名程度の増員が必要になるわけだが、
 その選定をどんな方法でやるかが今日の議題だ。
 ここまでのところで何かあるか?」

ゲオルグがそう言って4人の顔を見回していると、ウェゲナーが手をあげた。

「1個分隊の増設で分隊長の増員が2名必要な理由が判らないんですが?」

ウェゲナーがゲオルグに向かって問うと、その言葉に反応してチンクが顔をあげる。

「それは・・・」

「それは、私が昇進に伴って副部隊長になるからだ。
 私が今分隊長を務めるイーグル分隊と新設分隊、
 2個分隊の分隊長の席が空席になるのでな」

ゲオルグがウェゲナーに答えを返しかけたところで、
チンクがその言葉を遮るように話す。

「なるほど。 そういうことですか・・・」

チンクの答えに納得したウェゲナーが頷きながら言うと、
ゲオルグは中断した話を先に進める。

「と、いうわけだ。
 それぞれ候補者リストが少将から送られてきているから、
 まずは候補者がどんな連中かを見てもらうとするか」
 
ゲオルグはそう言うと手元にあったリストを隣に座るフォッケに手渡した。
軽く会釈をしてリストを受け
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