暁 〜小説投稿サイト〜
とある物語の傍観者だった者
14話:途中退場
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 あとはカミやんやねーちんたちで何とかなるのだから。

「あぁ、お尻が痛いのですね……わかりました。責任持ってお連れします」

 何かを察してくれたねーちんがオレをお姫様抱っこする。

「「………」」

 何故に背負ってくれないのか……恥ずかしいわ、羞恥プレイもほどほどにしてーーー。

 ねーちんのおっぱいが当たっているが、そこには触れないでおこう。黙っておこう。

「私もそろそろ、リリィほどの幼き少女を誘拐するようなロリコン野郎とお喋りするのにうんざりしていたので丁度いいです。しっかり捕まっててください」

 だから関係ない話をするなよ! ロリコン野郎って言わないでーーー!!

 ねーちんはオレの言葉などもう聞く耳持たず、その常人離れした脚力で街を跳んだ。

 跳んでは、子萌先生のアパートだと思うが先を急いだ。

「あと一つ……本当に別件ですが。リリィが貴方に会いたがってましたよ。お礼も言いたいそうです。土御門からも言われてると思いますが、今度会ってやってください、近簿一二三(・・・・・)」

「……考えておくよ、神裂火織(・・・・)」

 本当に別件だな。でも、それはまた今度のお話で。








 こうして、オレは男なのにねーちんにお姫様抱っこされて夜の街を、もうほぼ空を飛んでいるような感覚で移動し、目的地まであっという間だった。

 子萌先生の住んでいるオンボロアパートに到着する。

 アパート前には2人の魔術師、ピンクのパジャマと赤髪ノッポの2人がそこにはいた。

「……なんで公園で待ってなかった?ラブホ行く予定は?お兄ちゃん………つーか、なんで神裂にお姫様抱っこされてんだ、こら」

 もう禁書目録の治療は済んだであろうか、外で待機していたテスラが一瞬にして不機嫌になっていた。

「テスラ…たとえ血が繋がっていない義兄妹であっても、世間の風当たりは強くなるからその歳でラブホは不味いよ」

 と論する神父たん。タバコ吸ってる14歳だけども。

「そもそも学園都市にラブホなんてあるのかい……ないよな?そこの一般人A」

 一般人Aって言うなや!まぁ、一般人Aで在りたいんだけども!!

 でも、自分で在りたいと思ってるのと、言われるのとでは別だ。

 つーか、こいつ、まじムカつく!!初めましてなのに超腹立つ!!

「それに神裂も、こんな時に君は何をしているんだい? ブ男を抱っこする趣味があったとはね……」

 やれやれと、ステイル。なんかいちいちイラっとくるな。

「い、いえ、これにはいろいろ事情がありまして、主に私のせいなのですが……」

「でも、男であるお兄ちゃんをお姫様抱っこはナイわ」

 逆に私がお兄ちゃんに抱っこ
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