第1話 妖精の尻尾
[6/7]
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「それがどうした!?」
部下の2人がナツとツナに突っ込む。
「よく顔を見せろよ」
2人の男はさらにナツとツナに襲いかかろうとした。が……
「俺はフェアリーテイルのナツだ!
おめェなんか見たことねぇ」
「同じく、フェアリーテイルのツナだ。おまえ誰だ?」
ツナとナツは名前を名乗りながらサラマンダーの部下を殴った。
「フェアリーテイル!?ナツとツナがフェアリーテイルの魔導士!?」
ルーシィはさらに驚き2人を交互に見る。
「あの紋章……」
「本物だぜ、ボラさん!」
「バ、バカ!その名で呼ぶな!」
本当の名前、ボラの名で呼ばれたニセモノのサラマンダーは焦る。
「ボラ………プロミネンスのボラ。数年前タイタンノーズっていう魔導士ギルドから追放された奴だね」
「聞いた事ある……魔法で盗みを繰り返して、追放されたって」
「自業自得だな」
「おめェが悪党だろうが善人だろうが知ったことじゃねぇが、フェアリーテイルを騙るのは許さねェ」
ギリ、と歯を噛みしめる。
「ええいっ!ゴチャゴチャうるせぇガキだ!」
ボラが放った紫の炎がナツを包み、ナツはドサッと倒れる。
「ナツ!」
ルーシィが近寄ろうとするがハッピーがそれを止める。
「フン!」
「無駄な事を……」
ふと、ツナはつぶやいた。
「まずい」
すると、炎の中からナツの声が聞こえてきた。ボラやルーシィや残った男たちが目を見開いて炎を見る。
「何だコレぁ。お前本当に火の魔導士か?こんなまずい『火』は初めてだ。ツナの炎の方が100倍うめぇぞ」
がぶがぶとナツが炎を喰っていく。
ボラとルーシィはそんなナツを見て、言葉が出ないというように目を見開いた。
「はァ!?」
「ふー………ごちそう様でした」
そう言って口元を拭う。
「な、なな……何だコイツは!?」
「火…………!?」
「火を喰っただと!?」
「ナツに火は効かないよ」
「こんな魔法見た事ない!」
「それなら、お前はどうだ!!」
今度はツナに炎を放った。ツナは炎に包まれる。
「ツナ!」
「ツナも大丈夫だよ」
炎に包まれてしばらくするとその炎はツナの手に吸収された。
「死ぬ気の零地点突破・改!」
ツナは炎を全て吸収すると額に灯る炎が大きくなった。
「な、何あれ!?」
「死ぬ気の零地点突破・改。オイラも詳しい事はあまりわからないんだけど、炎系の魔法のダメージを軽減して自分の魔力にして吸収する事が出来るんだよ」
「もうこの2人ぶっ飛びすぎ!!」
「おっしゃあ!食ったら力が湧いてきた!いっくぞぉぉぉぉぉぉっ!」
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ