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ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
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ふぅ〜ん、と気のないような生返事の後、純白の少女は
「見つかるといいね」
とだけ言った。
ポツリ、と言った。
なぜかその言葉は、少年が捜し人と絶対に会えないという事を前提に言っているようだった。捜す事自体が無駄だという事を悟っているような、そんな言葉。
「あぁ、互いにな」
ほんの少しだけ苦くなったように感じられるミートパイから溢れ出る肉汁を噛み締めつつ、ソレイユは半ば自分に言い聞かせるように言った。
それは、ただの強がりなのかもしれない。
それでも少年は、自然と、何の気なしにそう言った。
「………………ねぇ、えっと……ソレイユ」
「なんだ?」
「ソレイユは、その捜してる人の事…………さ」
「……………………?なんだよ?」
妙に勿体をつける少女の声を聞き、ソレイユは訝しげに傍らを歩く、真っ白な髪に包まれた小さな顔を見やった。
再びパイに口をつけるマイ。しかしそこには、先程までの暴食さは皆無だった。小さく、年相応に端っこの部分だけをかじる。その口許には、何も浮かんでいないようでいて、しかし様々な感情の奔流が渦を巻いているようにも思えた。
「好きなの?」
「ああ、好きだよ」
やがて放たれた問いに、秒針がピクリと動く間もなく少年は即答した。まるで、考えるまでもないとでも言うように。
歩く巫女服女が、ほんの数ミリだけ上げながら、意外そうに口を開く。
「即答ですか」
「恋人やってんだから当たり前だろう。それはそうと、お前らはどうなんだ?そいつとどんな関係なんだよ」
世間話というか、話の流れというか、ソレイユは言う。
しかし、当の本人達であるマイとカグラは困惑したような表情を浮かべた。次いで、互いに顔を見合わせる。
予想していたような反応とは違う光景を見、黒衣の剣士は眉をひそめた。
なんだ?この反応。
「え、えぇと、命の恩人………………でしょうか?」
「何で疑問系なんだよ」
「何を迷うことがあるんだよ、カグラ。そんなの決まってるもん」
エッヘン!とばかりに、もはや絶望的なまでに地平線な胸を張って、少女は口を開いて堂々と一言。
「レンがごはんを作ってくれて、マイが食べるんだよ」
「ただの穀潰しじゃねえか」
どういう関係だ、それは。
迷惑以外の何者でもないだろう。
ますます、この少女達が捜している少年の事が分からなくなったような気がする。質問して、答えられたのにも拘らず、だ。
はぁ、と思わずため息を漏らしそうになった矢先――――
カグラが、ふと気がついたように言った。
「そう言えば、先程から人影が見当たりませんね」
何の気負いなく、本当に独り言のように出
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