1-1始まり
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脳は知らず知らずの内に警鐘を鳴らしており、逃げようと足に力を入れようとしたが、一瞬だけ足から力が抜けて尻餅をつく、もう一度足に力を入れるが、戦闘において一瞬とはお互いの力量が高ければ高いほどそれは致命的になる。目の前の剣は元の鉄色の黒ではなく禍々しい黒色のエネルギーに身を包み、それは既にこちらに向かってきている。
「チッ!しゃあねぇ……全拘束法陣解放!」
その言葉に応えるように右肩から先は人ではなくなる。服は腕の大きさに耐えられず破れ、黒々とした人間の腕の何倍にも膨れ上がり、青い筋が無数に走りその腕は出現する。そして同時に《闇》が目覚める。そして男の剣を真っ向から受け止めた。
「おいおい何だよ……その腕は?」
男は信じられない光景を目にし、額からは体に絡み付くような嫌な汗が止まらない。その理由に男の放った技で倒れなかった奴は今までいなかった。そしてもう一つ、この技を受け止めた腕だ。肉体強化の魔法で筋肉が膨れ上がった奴は見たことあるが、明らかに別の生物に変える魔法は聞いたことがない。
「とりあえず…ぶっ飛びやがれ!」
カインの巨大化した右腕の掌は爆発し、男を吹き飛ばす。男が壁に直撃し、気を失ったことを確認すると光る球体に近付く、左手に握られた刀で一振りすると真っ二つに割れると散っていく。
「はぁ…終わったか」
右腕は戻ると黒い文字のようなものが手首、肘あたり、肩口にリング状に描かれる。壁に埋もれている男を一瞥すると城から脱出した。
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