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Fate/EXTRA IN 衛宮士郎
戦う覚悟
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し、そのまま力なく崩れ落ちた。

「お前!そうだ、お前が助けろよ!!僕がこうなったのもお前が原因なんだから!!!」

目の前でライダーの消滅を見て、必死にすがりつくように壁に寄り掛かる慎二は、既に首元まで浸食されている。消えるのも時間の問題だろう。
壁の向こうで泣き叫ぶ慎二を見て思わず駆け寄ろうとしたが、その場に踏みとどまった。俺はその場で慎二にむけて頭を下げる。

「御免、慎二。俺を恨んでくれて構わない」

助けることなら助けたいが俺は頭を下げることしかできない。今俺にできることは目の前の失われようとする命への謝罪が、精一杯だった。

「はぁ!?謝るんなら助けろよ!僕はまだ八歳なんだぞ!!こんな…………」

言葉を続ける前に慎二の身体が完全に黒く染まり、彼女の様に消える。
それを見て、再確認した。俺は生き残る為に慎二を殺したんだ。そしてこれからも殺すのだろう。

「………貴様、後悔しているのか?」

「………忘れたのかアーチャー。俺は何があっても後悔だけはしないって言っただろ」

下げていた顔を上げる。
恨まれるだろう。
憎まれるだろう。
この戦いが進むに連れてこれから他人の命を、願いを、想いを踏みにじるのだから。それでも、絶対に生きぬくんだ。こうして、俺は親友を破り、聖杯戦争の一回戦を終えた。
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