3話
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ラカンが仲間になって少しして戦争が大きく動いた!帝国は痺れを切らしたのかとうとう大規模転移魔法を使って、連合の喉元全長二百キロに亘って屹立する巨大要塞「グレート=ブリッジ」をついに落としたのだ。これは流石に連合の負けかと思われたがそうは行かない!俺達が居るぜ!
「俺達をあんな辺境に追いやるからこんな事に成るんだよ」
「へっ!まぁそう言うなや」
俺の愚痴にラカンが答えてくるが、あのまま俺達が残っていればこんな事には成らなかったはずだ。
「アレン!始めにデカイの行くぜ!!」
ナギの言葉に俺は意識を切り替える。今はそんなこと如何でも良い。今大事なのは此処を取り戻す事!
「おう!合わせろよ!ナギ!」
「「千の雷/燃える天空!!」
俺とナギの魔法は帝国の敵兵を薙ぎ払った!!
「行くぜ!!野郎共!!」
「グレート=ブリッジ奪還作戦」と呼ばれたこの戦いで<紅き翼>の知名度は更に大きくなった。
ナギは「連合の赤毛の悪魔」と恐れられ、味方には「千の呪文の男」と讃えられた。
あっ!ナギと俺のファンクラブが出来た!仲間も出来た!名前は何時もタバコは欠かせない、クールで渋い男。ガトウ、そのガトウの弟子のタカミチ。タカミチは俺達みたいに強くないがタカミチ少年探偵団なる物を作っていて、情報収集がすごい。
「なぁアレン」
「うん?どうした」
丘の端から夕日を見ていたナギが話かけて来た。なんだか今のナギは様子が変だ。アル達もそれに気付いたのか黙っている。
「俺達の故郷の旧世界じゃこんな大戦はもう起こらねぇそうだ。強力な科学爆弾が開発されてて、始まったら最後みんな滅んじまかららしい。」
「あ〜なんかそんなこと聞いたような」
俺がまたまたボケ〜と考えてるとナギがまた話し出した。
「だが、こっちの戦争は何時終る?どっちかが滅びるまでか?やる気になりゃこの世界だって旧世界以上の大魔法はある!こんな事続ける意味無いぜッ!!これじゃまるで・・・」
「まるで誰かがこの世界を滅ぼそうとしているかのようだ?・・・ですか?」
アルがそんな事を言ってくる。世界を滅ぼそうなんて。なんて笑い飛ばす事が俺には出来なかった・・・俺もこの戦争はいくらか可笑しいと思っていたからだ。
「アルの予想はそのとおりかも知れない」
「ガトウ」
「俺とタカミチ少年探偵団の成果が出たぜ、奴らは帝国・連合双方のかなり奥まで入り込んでいる。秘密結社「完全なる世界」だ」
ところ変わって俺達が今居るのは本国首都なんでもガトウが合わせたい協力者が居るようだ。
「良いかナギ!アレン!カラン!くれぐれも失礼の無い様にするんだぞ!」
詠春が必死に言ってくる、俺は問題ない。問題があるのは、ラカンとナギだ!俺は関係ねぇ!
「貴方もあの二人と大して変わりませんよ」
俺の考えてる事が
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