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ハイスクールD×D〜進化する勇気〜
第十七話
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用したのが雷切(らいきり)の正体だ』

剣本体と鞘の電気をプラスとマイナスにして……抜く瞬間にそれぞれを同じ極同士にする!!

そして僕はまた振り抜き……匙君の体に一太刀入れていた。

「がっ……ちっ……ここまでか……でも、一矢報いたぜ……!」

「っ!しまった!」

ここまで接近しては!

「伸びろ、ライン!!」

匙君の手の甲から黒いラインが僕の体に巻きつき……そして僕は一気に脱力する。

「くっ……これは……」

「へっ……一緒にリタイアしようぜ……!木場……!」

そうか……元からこれが目的で……!

すいません、部長……ごめん、イッセー君……一刀修羅(いっとうしゅら)見せれなかったよ……。

僕はそう謝罪しながら倒れていった……。

SIDE OUT

「祐斗が負けたか……」

「……サーゼクス、あの兵士(ポーン)騎士(ナイト)……名は何と言う?」

と、今まで黙っていた北欧の神、オーディンが口を開く。

「リアスの騎士(ナイト)、木場祐斗。ソーナの兵士(ポーン)の匙元士郎です」

「……そうか、あの二人、大事にするが良い。ああいう悪魔は将来、悪魔の世界を背負うべき者じゃ……肝っ玉も据わっとるしな……それに引き換え……あの神名とかいうグレモリーの兵士(ポーン)……ダメだな、本当に赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)を持っておるのか?正直言って弱すぎるぞ」

俺に言われてもな……。

「しょうがないんじゃないか?あいつ碌に修行もしなかったみたいだし」

「なるほどな……」

「さて……これでリアス先輩の勝利は揺るがない物になっちまったな……」

俺はそう言いながら席を立つ。

「イッセー君?どこにいくんだい?」

「匙の所。それと祐斗の所にも行ってくるよ。こっちにはもう戻ってこないから」

「なるほど。わかったよ」

さて、それじゃ労りにいきますかね……。

そして匙が寝ている病室の前にやってくる。

ドアを開けると……匙は寝ていた。

まあ、聖魔剣の一撃を雷切(らいきり)で受けたんだからな。

こうなるわな。

俺は席を引っ張り出してから傍らに座る。

「よくやったよ、お前の根性……やっぱりすごいと俺は思う」

匙には聞こえてないだろうけど俺は話しかける。

「だから、その根性……腐らせんなよ?未来を担うであろう悪魔さん?」

最後にそう言って俺は病室を出た。

そして次に来たのは祐斗の部屋だ。

「よう、生きてるか?」

「ああ、イッセー君。ああ、大丈夫だよ。少し骨に罅が入っているのと血が足りないだけだよ」

「罅か……お前はもうちょっと筋肉をつけた方がいいな」


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