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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第39話 嘘吐きは最低?つまり私は最低です
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。そして今の段階では、私はマギをほら吹きの狂人と断じる事が出来ないのです。マギが言ったルイズの爆発魔法は、まぎれもない事実でした。マギが言った大隆起は、精霊達が事実と認め対処しました。私の周りで確認した事は、全てマギが正しかったのです」

 私の血を吐く様なもの言いに、公爵とカリーヌ様はそれ以上言葉を口にしませんでした。

「……ギル」

 カトレアに声を掛けられ、演技に熱が入り過ぎていた事に気付きました。一度大きく深呼吸して、気分を落ち着かせます。そして、いよいよルイズのこれからについてです。原作を外れ過ぎない様に、2人の意識を誘導しなければなりません。

「ルイズは適当な年齢になってから、使い魔を召喚させるのが良いと思います。……私の個人的意見ですが、年齢は少なくとも15歳以上になってからが良いと思います。それを踏まえて推奨するのが、トリステイン魔法学院の使い魔召喚の儀式です。順当に行けば16歳になっていますし、学院長のオールドオスマンは信用出来る人物と報告があります。彼に協力してもらえれば、隠蔽工作と安全対策は問題無いでしょう。そして、私も時期をずらしてルイズと同時に入学し、全面的にフォローします。(しかしロマリアには、魔法が使えない王族関係者と言う事で、既にばれてる可能性大ですね)」

 私はカトレアに視線を向け……。

「これで結婚が遅れます。すみません」

 と、短く謝りました。これは事前に話してあった事なので、カトレアは首を僅かに横に振り怒っていない事を伝えてくれました。

「人が召喚されても、公爵家と当家が協力すれば、使い魔としての生活や帰還も問題無いと判断します。(自分の言葉に吐き気がする)」

 ふと気付くと、カトレアが私の手を握っていました。私は(大丈夫です)と、目と心で返事をしました。

「ここまでする理由は、爆発魔法が原因不明のままなら、ルイズの使い魔召喚はこの時行われるはずだからです。そして私達の、虚無かもしれないと言う危惧から出た行動が、ルイズの劣等感を刺激し苦しめると思ったからです。私達はルイズを見捨てないと言う姿勢を、常に見せておかなければなりません。(自分の都合の良い未来の為にベラベラと……)」

 私はそこまで言うと「以上です」と言って、立ち上がりました。

「ギルバート。ルイズの事は、私とカリーヌで話し合って決める。だが、貴様の意見は参考になった。礼を言っておく」

 私は黙礼で返答すると、カトレアと一緒に部屋を辞しました。

「カトレア。私を最低の人間と思いますか?」

「ギルは吐いて良い嘘しか吐いて無いでしょう」

「……そうかな」

「そうよ」

 カトレアの慰めが、心に来る今日この頃でした。



 さて、いよいよフリスビードックの
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