暁 〜小説投稿サイト〜
とある物語の傍観者だった者
12話:禁書目録
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ぎが起きるが振り切って、機械操作もフル活用して自称・妹な魔の手から逃れ、第7学区における学生寮前まで……到着して…………

 もう、事件は起きていた。いや、終わっていた。

 消防車が何台か停まっていたり、警備員とか野次馬など人だかりが多かったり……消化活動も終えて完全に事後ですね。

 カミやんやインデックスが無事だろうかという心配もあるがそれよりも……

「あ、ロリコンだ。つーか、アンタなに病院抜け出してんのよ?」

 美琴たちがいた。

 ロリコン言うなや!

「何故犯罪者予備軍の貴方がここにいますの??」

「ここオレんち!!」

「いえ、そんなことは知っていますのよ……??」

 大人しく病院にいろと言いたいんだろうけども。

 もう会話とかやってる場合じゃないよ。美琴たんや黒子ちゃんの会話はいっさいスルーして、

「そこの2人、お兄ちゃんを止めて!!」

「「は??」」

 あとから追っかけてきたテスラがめんどくさいな。

 美琴たちに協力要請するがもう遅い。

「じゃあな、お嬢ちゃん達」

 うおおおおおおおっ、て感じで寮の階段をかけていく。

「お、お待ちになって!! 近簿さん!!」

「え、なんで必死になって特攻してんのアイツ?」

「なんでもいいからボケーとしてないであのバカを止めろよ!!」

 使えないガキ共が、とテスラはキャラも崩壊して階段を使わずして空中を駆けていく。

 その異様な光景に能力者だったのですの?とか、アイツの妹は空間能力者?つーか、キャラ違うくない??とかただ今の状況に理解できず、ただ流されてオレのあとを追ってきた。

 そして……

「なんでオレとカミやんの部屋だけピンポイントで全焼してるんだよ!!」

「「「………」」」

 見事にまで全焼していた自分の寮の一室。

 君達、危ないから下がって的な警備員やら消防士さんの言葉も無視しては、その場に座り込む。

 あれ?アニメではそんなに燃えてたっけ?部屋全焼するんだっけ??と思ったり記憶が定かじゃないのだが、今ここ現実では燃えきったあとだった。

「あ?ここだったんだ、アンタんち……」

 近くまでしか来たことなかったし、今度からは私も特攻してやろうかしら……ってもう全焼してるんだよ!!

「き、奇妙な燃え方したのですわね?」

「あーあ、これはステイルの仕業か……お兄ちゃん、どんまい!!」

 うえ〜ん、と泣くオレを慰める年下の女子たち。

 全然心の傷が癒えないよー。つーか、なんでオレの部屋まで全焼するんだよ。そこはカミやんの部屋だけでいいだろうが!

「うぇ〜ん、オレがまだ攻略していない義妹ゲーが、おじゃんじゃんかよーーー
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