第172話 運が良い!
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キ「開け!半人半馬座の扉、ケンタウロス!!」
赤茶色の魔法陣が浮かび上がると、そこから上半身が背中が隠れるほどの長い髪の毛の裸の男、下半身が茶色い毛で覆われた馬の体をした星霊が現れた。
ル「・・せ、星霊・・・魔道士・・・・」
ルーシィが小刻みに震えながら小さく呟いた。
ヤ「ほぉ。男性の星霊魔道士とは珍スいねぇ。」
ヤジマが感心したようにマイク越しに呟いた。
キ「ケンタウロス、あれを打ち落とせ。中にいる人間を殺さないようにな。」
ケ「承知した。」
ケンタウロスは持っていた弓に矢を構えると、ギギィーと音を立てて矢と弦を引っ張る。片目を瞑り、狙いを人力飛行機に定めると―――――バシュッ!と鈍い音を立てて矢を放った。放たれた矢は直進に飛んで行き、人力飛行機の機体の前方部分を貫いた。
ア「キャアアァアアァアァァアアアアアッ!」
アナが小さな悲鳴を上げて人力飛行機ごと落下した。
ア「痛たたたた・・・ってキャア!」
落下した衝撃で打ち付けたのか小さなアナが腰を摩っているとキースが小さなアナが着ている茶色いジャケットの襟を掴んでアナを摘み上げる。これではまるで小人と巨人だ。
ア「ちょっと!下ろしなさいよっ!」
アナは摘み上げられた状態で手足をバタバタさせる。そんなアナのお腹辺りをキースが左手の人差し指でピンッと弾く。
ア「うえっ。」
それだけでアナは痛そうにお腹を押さえた。
キ「お前、そんな体じゃ俺とは戦う事は出来ないだろ。小人は30分経たないと元に戻らないからな。」
30分は試合が終わる時間だ。まだ試合が終わっていないという事は、まだ30分経っていないという事だ。キースの言ってる事が正論だった為か、アナは摘み上げられた状態のまま落ち込んだように小さな体を更に小さくした。
チャ「・・え、えぇっとぉ・・・という事は、試合終了ォォォ!勝者、キース・ストリック!銀河の旋律、10ポイント獲得!!・・・で、良いのでしょうか?」
ものすごく微妙な終わり方だが、第5試合は無事に終了した。キースは地面にアナを下ろし、ケンタウロスを星霊界に帰らせるとその場を立ち去った。が、
ル「待って!」
キ「!」
待機場所にいるルーシィに呼び止められ、キースは驚いて顔を上げた。
ル「あなたと契約している星霊って、もしかして・・・」
ルーシィが言い終わる前に、キースはジャラッとベルトに取り付けていた銀色に光り輝く8本の鍵をルーシィに見せた。
キ「見ての通り、俺と契約してい
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