暁 〜小説投稿サイト〜
SAO<風を操る剣士>
第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第一章 第一層攻略
第3話 ゲーム開始一日目で…
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
すか!? …うう、あたしクエストのボーナス経験値(けいけんち)を入れても4になったばっかです」
「まぁ、シリカはサポートだったからなぁ」
 と、そんな(くだ)らない話をしていたら、帰り道の前に人影が現れた。

「だ、誰ですか!?」
 シリカがその人影に聞いてみた。そしたら…
「もしかして…シリカか?」
 なんと、その人影は……キリトだった。

 そして3人で帰っている中で、キリトも死にそうだったということを知った。
 しかもなんとキリトは、プレイヤーに殺されかけたらしい。

 その話を聞き、改めてこの世界の怖さを思い出させられた。
(俺ももう、さっきみたいな無茶はしたくないな…)
 と、俺は心から思うのだった…



===============



 そして村に俺たちは着いた。着いてから早速クエストクリアするために受けた場所に行き、報酬(ほうしゅう)とボーナス経験値を貰った。
 俺は片手剣《アニールブレード》を貰い、ボーナスでレベル6になった。
 シリカも短剣《シェイクソード》を貰い、レベルは4のままだが、すぐ上がるだろう。

 そのまま外のクエストもクリアしたためか、村のNPCにキリトとは違う部屋に案内された。案内される途中で村には数人のプレイヤーがいた。おそらく彼らもβテスターなのだろう。

 そんな風に村を見ながら案内された部屋に(てっいうより小屋に)俺は言葉を失った。
 ……よりによって2人部屋かよ…

 部屋に入ってから俺は、流石に今日会ったばかりの男とゲームの中とはいえ嫌だろうと思いシリカに聞いた。
「俺…外で寝ようか?」

 そしたらシリカは、俺の言葉に予想とは違う答えを返してきた。
「いいえ、一緒にいて下さい」
「え?」
「一人だと気がどうにかなってしまいそうで、怖いんです…」
 その言葉を聞いて、やはり自分はゲームの中でもダメダメだと思った。

 俺より年下の女の子が怖くないわけ無いのに、それに気がつかないなんて…
 ……それに…
(俺もあらためると、一人だと今日はどうなるか分からないかも…)

「なら、この部屋で一緒に寝よう。流石(さすが)に同じベットは無理だけど、俺はこの部屋に一緒にいるから…」
「はい…ありがとうございます」
「いや、いいよ。俺も凄く助かる…」
「え?」
「ああ…いや…その…も、もう遅いから明日に備えて、もう寝よう!」
「え? あ、はい??」
 俺は『俺も一人じゃ寝られないかも…』というのが恥かしくて、誤魔化(ごまか)すように
ベットに横になった。

「それじゃあ、お休み。シリカ」
 そしてシリカも不思議に思った顔でベットに横になり、
「はい、お休みなさい。シュウさん」
 と、普通に挨拶を返してくれた
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ