第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第一章 第一層攻略
第3話 ゲーム開始一日目で…
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くならないと来ないから」
「あ! だからしばらく回復アイテムを使わなかったんですね」
「そういう事」
そう…俺も少しずつだか、ワザと攻撃を食らってシリカと一緒にイエローに近づけていたのだった。
「イエローに近づくと危険だから、先にレベルを上げたんですね。よく考えてますね、シュウさん」
「まぁ、元βテスターだからな」
ちなみに、今の俺のレベルは4、シリカは3だ。
「でも、あれだけ倒しても《花つき》が出ませんでしたね」
「そうなんだ…もしかしたらβテストの時よりも、出る確率が低くなってるのかもしれない、βテストの時はこれだけ倒せば1匹くらい出てきてたのに…」
「あ! シュウさん! あれを見てください!」
そう言ってシリカの指を指した先に、《花つき》が2匹と《実つき》が1匹いた。
そんな《リトルネペント》を見ていたら、俺のシリカに危険がないか広く見渡す為に選んだ、《索敵》にあり得ない数の《ヒッキーモンキー》を確認した。…軽く20匹はいるだろう。
「…は?」
あまりのことで間抜けねな声を出してしまった。
「シュ、シュウさん!」
さすがにこの数ではシリカの視界にもモンスターは映るはずだ。
シリカが驚いて俺の服を軽く掴みながら俺の名前を呼ぶ。
俺はシリカには悪いが返事も返さずに、この状況を分析していた。
(状況は…最悪だ…)
もはや確認をしなくても、誰でも分かる。いくらレベルか上がったとはいえ、この数の《ヒッキーモンキー》を相手にするのは自殺行為だ。
しかも近くには《実つき》もいる。戦闘中に間違えて割れてしまう可能性もある。
加えて俺とシリカのHPは《ヒッキーモンキー》を呼ぶために、イエローに近い状態だ。さらに武器の耐久力もかなり危ない。
俺はそんな事を考えながら、なぜこんな数の《ヒッキーモンキー》が出たのかが分からなかった。
(βテストと何か変わっていたのか…それとも)
俺がもう一つの考えだそうとしたと、同時に俺のクエストログが更新された。
[緊急クエスト:大量に出現した《ヒッキーモンキー》をパーティーで撃退せよ。
報酬:3万コル]
と、書かれていた。どうやらパーティーでの緊急クエストらしい。
(こんなのβテストにはなかったぞ!)
そんなことを考えてしまった時、後ろから
「ど、どうするんですか〜、シュウさ〜ん!」
シリカの泣きそうな声を出していた。俺はそんなシリカを見て
「大丈夫だ」
と、言い返しながら覚悟を決めた。
俺は思考を戦闘モードに切り替えて(ただ単に戦闘に集中)どう生き延びるかの手順を考えてシリカに言った。
「シリカ! まずはあ
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