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機動戦士ガンダムSEED DESTINY〜SAVIOUR〜
第十三話 ディオキアでの一時
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ル「そう、問題はそこだ。」

議長はそう答えると、席を立ち、テラスの手すりの方にゆっくりと足を向けた。

デュランダル「何故我々はこうまで戦い続けるのか。何故戦争はこうまでなくならないのか。戦争は嫌だといつの時代も人は叫び続けているというのにね…。君は何故だと思う?シン」

シン「え?それはやっぱり、いつの時代も身勝手で馬鹿な連中がいて、ブルーコスモスや大西洋連邦みたいに…違いますか?」

デュランダル「いや。まあ、そうだね……」

議長はシンの言葉に少し考えるように間を空けると、話を続ける。

デュランダル「それもある。誰かの持ち物が欲しい。自分達と違う。憎い、怖い、間違っている……。そんな理由で戦い続けているのも確かだ、人は…だがもっとどうしようもない、救いようのない一面もあるのだよ、戦争には……」

全員【え?】

誰もが議長の一言に疑問を持った。

デュランダル「例えばあの機体……」

議長は後ろを振り返ると、近くに立っていた白い塗装がされたグフを見た。
アレックス達も勿論グフに目が行く。

デュランダル「ZGMF-2000グフイグナイテッド。かつてのナオトの愛機でもあるが、つい先頃、量産体制に入ったばかりだ。今は戦争中だからね、こうして新しい機体が次々と作られる。戦場ではミサイルが撃たれ、MSが撃たれ、様々なものが破壊されていく。故に工場では次々と新しい機体を造り、ミサイルを造り、戦場へ送る。両軍ともね……」

それは人にも当てはまる。
戦場で兵が死に、また軍から兵が戦場に送られる。
機械の動きのように。

デュランダル「生産ラインは要求に追われ、追いつかない程だ。その1機、1体の価格を考えてみてくれたまえ。これをただ産業として捉えるのなら、これほど回転が良く、また利益の上がるものは他にはないだろう」

全員【っ……!?】

誰もがその言葉に驚愕する。
確かに戦争ほど需要と供給のバランス、サイクルがいいものはない。
でもそれには人の命も付いてくる。
それを産業として考えるなんて今までしたこともなかった。

タリア「議長、そんなお話……」

シン達の表情を見て艦長が議長をたしなめた。

シン「でも、それは……」

シンは困惑しながらも何か言おうとすると、それを遮るように議長が口を開いた。

デュランダル「そう。戦争である以上、それは当たり前、仕方のないことだ。しかし人というものは、それで儲かるとわかると逆も考えるものさ。これも仕方のないことでね……」

アレックス「逆…ですか……?」

アレックスはその意味がわかったのか小さく息を呑んだが、シンとステラは意味が分からず首を傾げる。
そんなシン達を見て、議長は一つ頷いた。

デュランダル「戦争が終わ
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