第171話 風竜VS天神
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ディの言うとおりである。ユモはかつて「格闘技の名手」という名でフィオーレ中に知れ渡った人物だ。当然、格闘技の腕もその力も目を見開くほどの迫力がある。そのユモが驚いても逆に可笑しいと思うのは当たり前だ。
シェ「てええぇええぇぇえええええええええええええええええええええええええええいぃっ!!!」
セ「ぎょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ・・・」
しばらくセメスを回し続けた後、シェナはセメスの足から巻きつけた金髪を解き、セメスをそのまま天高く放り投げてしまった。セメスは何も出来ずに放り投げられ―――――ズドドドォォォォォン!!!と凄まじい音と砂煙を巻き上げて落下した。
セ「・・ヵッ・・・ヵヵ、ヵ・・・」
それからセメスが立ち上がる事は無かった。倒れたセメスの巨大なお腹にシェナはドガッと腰を下ろすと、
シェ「ふぅ。」
と、額の汗をスカートのポケットから取り出した白いレースのハンカチで拭き取った。
チャ「試合終了ォォォ!勝者、シェナ・ティッド!白い柳、10ポイント獲得!!」
ア「おっしゃあああっ!」
チ「シェナが勝ったぁ〜!」
タ「流石ギルド一の怪力シェナだな。」
アチュール、チルチルは嬉しそうにガッツポーズを取り、タクヤはシェナが怪力である事を改めて実感したようにコクッと頷いた。
ウ「ねっ、私の言ったとおりだったでしょう?」
ア「ウララもすげ〜よなぁ〜。人の勝負の勝ち負けをズバリ!と当てちまうんだからよ。」
頭の後ろに手を回したアチュールが口を開く。その言葉にウララは小さく微笑んだだけだった。
チャ「続いて第4試合、海中の洞穴、バロン・クライシス!!VS蛇姫の鱗、シェリア・ブレンディ!!」
石造りの会場の出入り口から緑色の髪の毛を揺らしながら歩くバロンと、赤紫色の髪の毛を黄色いリボンでビッグテールに束ねたシェリアが―――――
シェリ「ひょわぁっ!」
その場で盛大に転んだ。
バ「あ、あの・・大丈夫、ですか?」
目の前でいきなり女の子が転んだ事に驚きながらもバロンはシェリアに手を差し出す。
シェリ「アハハ。ありがとう。」
シェリアはその手を掴んで立ち上がる。
ウェ「シェリアー!しっかりー!」
昨年、シェリアと対戦した時から友達になったウェンディが待機場所から応援する。その声に答えるようにシェリアはウェンディに手を振る。
チャ「第4試合、開始ッ!!」
チャパティ・ローラの実況と共に像の上にいる男が銅鑼をゴォォォォォン!!と力強く叩いた。最初に動き出したのは、
シ
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