肆＿犬猿の仲
三話
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彼に、鬼灯の鋭い視線が刺さった。
「ひえっ、怖い奴」
「また遊びに来てください。おいしい薬膳鍋でも作って待ってますので」
桃太郎が場を和ませるように丁寧に言った。
「はい。では」
前を歩いていく鬼灯を、ミヤコは追った。
何となく、二人の間に今までになかった空気が流れる。ミヤコは気まずかった。
もしかすると、彼はわかっているのかも知れない。わたしの気持ちを。
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