三話
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IS学園の前にきているのだが……。一つ問題がある。俺はISに乗れなかった。何度束が改良しても俺の身体は拒否反応を起こす。
今、思い出したが、初めて異世界に行った時は魔力持っていなかったな。魔力が邪魔しているのか?結局推測は推測に過ぎず真実はわからないままだった。
さて、なぜそんな俺がIS学園に通えるかというと束のおかげだ。
なんでも政府に圧力をかけたそうだ。IS使えなくするよ?と。そこまでしてくれるのは嬉しいのだが……。なぜだ?
※ ※ ※
「今日は三人の転入生がいます!」
中から山田先生だかの声が聞こえる。俺と他の二人の転入生の説明のようだ。
「では入って下さい」
俺と他の二人は教室に入る。
しかし、この眼帯少女を見るとエリスを思い出すな。
「シャルル=デュノアです。フランスからきました」
フム……男装が趣味なのか?
「きゃあああああああーーーっ!」
落ち着きがないクラスだ。半数ほどが叫んでいる。
「男子!二人目の男の子」
間違えてるぞ?
「しかも家のクラス」
「美形!守ってあげたくなるタイプの」
恐らく俺は気付かれていないだろう。
「あー、騒ぐな。静かにしろ」
激しく同意。なかなか気の合いそうな吾人だ。
「…………」
眼帯少女は未だに黙っている。
「挨拶をしろ、ラウラ」
「はい教官」
「私のことは織斑先生と呼べ」
「了解しました」
軍の人かな?しかし、懐かしい響きだな。俺は騎士団のほうがよく聴いたからな。
「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」
簡潔でよろしいぞ眼帯少女。
「あ、あの、以上……ですか?」
「以上だ」
ん?眼帯少女がこのクラス唯一の少年と目があったようだ。おっ、殴りにいった。
「バシッ」
鈍い音だ。これは痛いだろう。さて気にせず自己紹介だ。
「ホムラだ。よろしく頼む」
周りは騒然としていて聞いていなかったが構わない。
「席はどこだ」
先程眼帯少女に教官と呼ばれていた者に聞いた。
「敬語を使え、篠乃之」
名字が思いつかなかったから束の名字を一文字変えた。発音同じだが。
「フム……若輩に敬語を使わなければならないか?それに先人と尊敬にあたいする者にしか敬語を使わないのだが」
「私より長生きしているとでも思っているのか?」
「当たり前だ。そもそも俺は正確には人間ではない」
ベースは人間なんだがな。
「お前は何か妄想癖でも患っているのか?束が気に入ったのだからどんなものかと思ったが」
「好きなように吠えていろ小娘が」
俺は面倒になったので切り上げるつもりで言った。しかし、相手の沸点は低かったようだ
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