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機動戦士ガンダムSEED DESTINY〜SAVIOUR〜
第十一話 マハムールでの一時
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イネ「あぁ……!!なんてことを!!」
ナオト「うん、美味しい!!ケバブにはチリソースが一番!!アレックスもチリソースかける?」
アレックス「え?じゃあ試して…」
ナオトに差し出されたチリソースの容器を受け取ろうとした時。
ハイネ「だあああ!!待て待て!!何も知らないこいつまで邪道に墜とす気か!!」
そうはさせないと言わんばかりにヨーグルトソースの容器を持ってアレックスのケバブにかけようとするハイネ。
ナオト「ちょっと馬鹿ハイネ!!あんた何すんの!!引っ込んでてよ!!」
ハイネ「お前こそ何をする!!ええいこの!!」
ルナマリア「あ、あの…もうそれくらいにして…」
シン「アレックスさんに決めさせたら…」
ステラ「あ…」
ナオトとハイネが争ったせいで、アレックスのドネルケバブには、チリソースとヨーグルトソースがどっぶりとかかってしまった。
アレックス「………」
チリソースとヨーグルトソースがどっぷりとかかったケバブに表情を引き攣らせた。
思わぬ事故に硬直して数分後。
ナオト「馬鹿ハイネ」
ハイネ「いやあ、悪かったなアレックス。」
アレックス「……ええ…まぁ…ミックスソースも中々イケますよ…」
汗を浮かべながら、こっそり下から余分なソースを搾り落としながらアレックスはケバブを食べている。
シンとルナマリア、レイから同情を篭めた視線で見られた。
アレックス「……と、とにかく次の作戦は知ってるな?」
シン「はい。ガルナハンを墜とすんでしょう?」
アレックス「墜とすと言うか開放すると言うか、ま、そんな所だ。ガルナハンを開放すれば、スエズは孤立するし、ユーラシア西側の反乱勢力も息を吹き返す」
シン「それで?」
アレックス「次の作戦、お前が鍵だ」
シン「え?」
アレックス「頼りにしてるぞ」
そう言うと、ぽん、とシンの肩を叩いてアレックスは残りのケバブを食べ始める。
ルナマリア「やったじゃないシン」
レイ「お前はアレックスに期待されているようだ。」
ステラ「よかったね…」
シン「へへ」
シンもまんざらじゃなさそうに笑った。
?「ようシン!!」
シン「ん?」
シンが振り返ると緑服を着た男がいた。
?「久しぶりだな。元気だったか?」
シン「お前誰だ?」
疑問符を浮かべるシンの発言に男は盛大に転んだ。
?「忘れるなよお前、俺だよ俺!!」
シン「詐欺は結構です」
?「俺俺詐欺じゃねえ!!」
?
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