第170話 不思議な手品師
[9/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ればすぐに出来上がる。」
キルロは黒焦げになったリュックサックを再び背負う。
ショ「ところで、賭けの事なんだけど・・・?」
キ「・・・・・」
キルロは黙り込む。
ショ「俺が勝ったら、キルロさんが被っているそのフ」
キ「あーっ!もう分かってるっ!ちゃんと脱ぐからっ!」
そう言いながらも、キルロはしばらくフードに手を添えたままだった。が、意を決したように乱暴にフードを取った。キルロの素顔は―――――
観女全「キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!」
少しくすんだ色をした金髪に右が青、左が緑という変わった瞳。ヒビキやショールにも負けないくらいのイケメンだった。
観女3「かっこいい〜♪」
観女4「ヤバイッ!惚れたかもっ!」
観客の女性達の目はハートになっていた。少しすると、キルロはまたフードを目深に被り直した。
キ「・・・俺、女が嫌いなんだ。」
キルロがショールにしか聞こえないくらいの小さな声で呟く。
キ「確かに俺は、青い天馬の魔道士だ。でも、ヒビキさんやイヴ、レンさんやショールさんみたいにイケメンでも無いのに、今みたいに騒がれて・・・」
ショ「(いやいやいや、イケメンだからキャーキャー騒がれてるんだって!)」
自覚が無いキルロにショールは心の中で突っ込んだ。
キ「とにかく、約束通りショールさんは青い天馬には招かないよ。」
キルロはそう言うと、ショールに背を向けてその場を立ち去った。が、
ショ「自信持て。」
キ「!」
キルロは驚いて振り返る。が、すでにショールは背を向けて歩き出していた。
*****************************************************************************************
マ「ショール!」
フ「やったな!これで26ポイントだ。」
ショールが待機場所に戻ると、マヤ達が駆け寄って来た。
ト「僕、ショールさんが青い天馬の魔道士になったらどうしようかとずっとソワソワしてました。」
ユ「トーヤずっと涙目だったもんね。」
リョ「まっ、これで一件落着だな。」
リョウがショールの肩に腕を回す。すると、
ナ「よぉ!」
ウェ「ショールさん、お疲れ様です。」
Aチームのメンバーも駆け寄って来た。
エ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ