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FAIRY TAIL 友と恋の奇跡
第170話 不思議な手品師
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ればすぐに出来上がる。」

キルロは黒焦げになったリュックサックを再び背負う。

ショ「ところで、賭けの事なんだけど・・・?」

キ「・・・・・」

キルロは黙り込む。

ショ「俺が勝ったら、キルロさんが被っているそのフ」

キ「あーっ!もう分かってるっ!ちゃんと脱ぐからっ!」

そう言いながらも、キルロはしばらくフードに手を添えたままだった。が、意を決したように乱暴にフードを取った。キルロの素顔は―――――















観女全「キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!」















少しくすんだ色をした金髪に右が青、左が緑という変わった瞳。ヒビキやショールにも負けないくらいのイケメンだった。

観女3「かっこいい〜♪」

観女4「ヤバイッ!惚れたかもっ!」

観客の女性達の目はハートになっていた。少しすると、キルロはまたフードを目深に被り直した。

キ「・・・俺、女が嫌いなんだ。」

キルロがショールにしか聞こえないくらいの小さな声で呟く。

キ「確かに俺は、青い天馬(ブルーペガサス)の魔道士だ。でも、ヒビキさんやイヴ、レンさんやショールさんみたいにイケメンでも無いのに、今みたいに騒がれて・・・」

ショ「(いやいやいや、イケメンだからキャーキャー騒がれてるんだって!)」

自覚が無いキルロにショールは心の中で突っ込んだ。

キ「とにかく、約束通りショールさんは青い天馬(ブルーペガサス)には招かないよ。」

キルロはそう言うと、ショールに背を向けてその場を立ち去った。が、

ショ「自信持て。」

キ「!」

キルロは驚いて振り返る。が、すでにショールは背を向けて歩き出していた。

*****************************************************************************************

マ「ショール!」

フ「やったな!これで26ポイントだ。」

ショールが待機場所に戻ると、マヤ達が駆け寄って来た。

ト「僕、ショールさんが青い天馬(ブルーペガサス)の魔道士になったらどうしようかとずっとソワソワしてました。」

ユ「トーヤずっと涙目だったもんね。」

リョ「まっ、これで一件落着だな。」

リョウがショールの肩に腕を回す。すると、

ナ「よぉ!」

ウェ「ショールさん、お疲れ様です。」

Aチームのメンバーも駆け寄って来た。


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