第170話 不思議な手品師
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がないとねぇ。」
ヤジマの言うとおり、残り時間はすでに15分を切っていた。
リョ「おいショール!そんな奴に負けたら許さねぇからなあああっ!!」
エ「ショール!お前は妖精の尻尾の魔道士なんだっ!仲間なんだっ!必ず勝って、妖精の尻尾に戻って来いっ!!」
リョウとエルザが待機場所から叫ぶ。もちろん、そう思っているのはリョウやエルザだけではない。ナツもマヤも、フレイもルーシィも、グレイもユモも、ウェンディもトーヤも、妖精の尻尾の魔道士全員がそう思っていた。
ショ「(最初から負けるつもりは無い。)」
ショールは拳を固く握り締める。
ショ「(この勝負・・・負ける事は許されない!)」
固く握り締めた拳を広げ、キルロに突き出すと、
ショ「スモール!」
キルロの攻撃力、守備力を下げた。
ショ「ギアチェンジ!モード水!!」
ショールは両手に水を纏うと地面を小さく蹴り駆け出した。
キ「手品か。ならば・・・!」
それに向かい討つようにキルロも小さく地を蹴り駆け出した。
ショ「水力拳!!」
ショールが水を纏った拳をキルロに振りかざす。が、
キ「受け止め装置、発動!」
キルロが背負っていた白と黒のリュックサックから3本指の機械の手が伸び、ショールの拳を受け止めた。
ショ「!?」
キ「蹴り上げ装置、発動!」
すると今度は白と黒のリュックサックから4本指の機械の足が伸び、
ショ「うがっ!」
ショールの顎を蹴り上げた。ショールは地面をゴロゴロと転がる。
チャ「な、何とっ!キルロの背負っているリュックサックから機械の手足が伸び、ショールを攻撃している!」
ショールは顎の血を拭いながら立ち上がる。
キ「これが俺の魔法、機械だ。」
ショ「機械?」
キ「その名の通り、機械を自由自在に動かして攻撃、防御をする事が出来る能力系の魔法だ。」
リュックサックから伸びた機械の手足が上下に揺れている。
ショ「(機械と言う事は・・・!)」
ショールはキルロに気づかれないように小さく笑うと、
ショ「トリックルーム!」
キ「!?」
今、キルロや観客の目にはゆらゆらと揺らめく地面や会場が映っている。
ナ「ど、どうなっているのでしょう?目の前の光景が、蝋燭の火のように揺らいで見えます。」
ヤ「こりゃすごいねぇ。」
ジェ「カ、カメラのピントが合わない・・・」
ユ「トリックルーム、久々に見たな〜。」
ト「め・・目が回るぅ〜・・・
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