暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
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〜Cross world〜
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と黒い瞳。目立つ血色のフードコートを着込んでいるのに、不思議と周りの光景に溶け込んでいるように感じる。まるで、透明人間と向き合っているかのような印象を与えてくる子だった。
「ううん、いなかったよ。その子達と待ち合わせ?」
「そっかぁ〜。いや、うん、さっきいたような気がするんだけどね」
そう言ってきょろきょろ首を巡らせる少年につられるように、少女は周囲を見回した。彼女の待ち人の方も、どこかに行ってしまったようだ。
「………彼氏さんなの?」
「うえっ!?」
何の脈絡もなく放たれた言葉の内容に動転し、のどが詰まったような奇声を上げてしまう少女。
それに驚き、少年の方も思わずビックリ顔で少女をまじまじと見返してしまった。
別に、なんとなく訊いただけだったのだが、そんな大きな声を出されるとは思えなかった。
いやだって、こんなオサレな喫茶店で待ち合わせる異性なんて九分九厘そんな関係だろう。
少女は数秒間顔を真っ赤にしていたが、徐々に落ち着きボソッと口を動かした。
「……………………恋人、だよ……」
「そっかぁ。それは確かに心配だねー」
のほほんと言う少年を前に、あぁと少女は心の底から脱力する。
不思議だ不思議だとは思っていたが、ここまで自然に口を割らされるとは思っていなかった。
別に隠していた訳ではないのだが、何しろ初対面だ。彼の事まで喋る義理もないし、する必要もない。
なのに何故、ここまでスルリと言葉が漏れたのだろうか。
まるで、心の奥底まで入り込まれたかのような。
スルリ、と。
ヌルリ、と。
ズルリ、と。
しかしそれは決して不快なものではない。
あはは、と少年は屈託なく笑う。無色で透明な、無邪気な笑みを。
「でも、見てないな〜」
「だよね〜。私も見たような気がしただけだからね」
それにつられたように、思わず少女の口許にも笑みが浮かんだ。
何故だろう。
あの少年は彼とはまったく違うのに、まったく同じように見えた。何が同じとか、何が違うとか、そんな明確なものは存在しない。
ただただ、『合致』し、そして『不適』なだけ。
合って、そして違う。
何かが、決定的に。
「……………………………うん?」
少年は首を傾げる。
待ち人たる少女の声が聞こえ、腰を椅子から浮かした途端、何かのスイッチが切り替わったかのような気がした。
音がしたわけでも、振動があったわけでもない。
それはおそらく、飛び道具で敵を撃ち抜いたときに感じる『手応え』のようなものなのかもしれない。
ロジック的には、システム的にはありえないものであるにも関わらず、熟練プレ
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