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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
外伝
外伝1:フェイト編
エピローグ
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ケットからタバコを取り出すと1本を咥えて火を点ける。

「それで、話ってなんだよ?」

ゲオルグが煙を吐きながら尋ねると、はやては神妙な顔で頷く。

「えっとな、ちょっと気になってんけどエメロード事件の顛末って
 結局どうなったんかな?」

「顛末って?」

はやての言うことの意味をつかみかね、ゲオルグは目を瞬かせる。

「背後関係とかさ・・・」

「そういうことか・・・」

ゲオルグは納得したように頷くと、ビールをひと口呷りタバコを一度ふかしてから
ゆっくりと口を開く。

「誰にも言ってないんだけど、士官学校に移ってから結構時間に余裕があってな、
 実は定期的にゲイズ元中将と面会してるんだ」
 
「へ!?」

はやては驚きで目を見開き思考停止状態で固まっていたが、
ゲオルグは構わずに先を続ける。

「で、普段は情勢とかの雑談をしてるんだけどな、
 その延長のつもりでエメロード事件の話をしたことがあったんだよ。
 そしたらゲイズ元中将からとんでもない話を聞いちゃってさ、
 あんときはさすがに絶句したよ」

「ゲイズ中将はなんて・・・・・?」

はやてがようやく茫然自失の状態から何とか回復し、それだけ尋ねると
ゲオルグは小さく頷いて話を続ける。

「エメロードを陰から操ってたのはゲイズ元中将本人だったそうだ。
 当時、スカリエッティと手を組み始めた直後らしくてな、
 その前からエメロードと組んでたらしいんだけど、スカリエッティと組むほうが
 利益が大きいと判断したのと、エメロードの暴走が手に負えなくなって
 エメロードを切ったんだとさ」

「はぁ・・・そうやったんや・・・」

感嘆の声をあげたはやては目を閉じるとしばし考え込み、
やがて再び目を開くとゲオルグの目をじっと見た。

「まあ、それはそれとしてエメロードが造った・・・っちゅうんも
 胸糞悪いけど、女の子はどないなったん?」

「さあ? それは俺も気になったからずいぶん調べたんだけどな、
 記録は全然残ってなかったし、ゲイズ元中将もご存じないそうだ」

「そっか・・・。 どっかで元気にしてくれてたらええけど・・・」

「そうだな」

ゲオルグははやての言葉に短く答えると、すっかり暗くなった空に浮かんだ
星々に目を向けた。





「くしゅん!」

同じころ、とある管理世界を歩いている女性がくしゃみをした。
その女性の額には小さな宝石のようなものが埋め込まれていた。

「うーん、風邪でもひいちゃったかな・・・」

女性は羽織っていたカーディガンのボタンをしっかりしめる。

「お母さんも待ってるし、早く帰ろっと!」

女性は歌うような口調でそういうと、弾
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