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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
外伝
外伝1:フェイト編
エピローグ
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のは、なのはだけだよ。
 だから、安心しろよ」

ゲオルグの言葉で一瞬安心した表情を見せるなのはだが、
すぐに不安げな表情に戻る。

「でも、フェイトちゃんがいまでもゲオルグくんのことがすきだって・・・」

「それは友達としてってことだろ。 なあ、フェイト?」

「そうだよ、なのは。 だいいち私にはシンクレアがいるし・・・」

フェイトはそう言って頬を染めながら俯く。
その様子を見ていたなのはがようやく安心したように笑った。

「よかったぁ。 フェイトちゃんとゲオルグくんをとりあうなんてことになったら
 わたしに勝ち目なんかないもん・・・」

「はぁ? 何言ってんだよ。 フェイトよりなのはの方がいい女に決まってるだろ」

「ふぇ? ほんと!? ほんとにそう思う?」

ゲオルグの言葉になのはは満面の笑みを浮かべながら詰め寄る。

「当り前だろ。そもそも、子供が2人もいるのになのは以外の誰を選べるんだよ」

「そっかぁ・・・そうだよねぇ・・・ふふふふふ・・・・・」

ゲオルグが今更といった感じで呆れながら言うと、
なのははニヤニヤと笑いながら両手を自分の頬にあてた。
そんな夫妻のやり取りをジト目で見ている者が居た。

「まったく、これみよがしにいちゃいちゃしよって・・・見てられへんなぁ。
 なあ、そう思わへん?」

「そうですね」

呆れのこもった口調ではやてがそう言うと、ティアナが小さく頷いた。
だが、ティアナの表情は苦笑するはやてとは違って、苦々しさが前面に出ていた。
そんなティアナの心情が手に取るように判ったスバルは、小さくため息をついた。





しばらくして、お茶会はお開きにしようという流れになったのだが、
そのころには日が暮れ始める時間になっていた。
そのため、どうせならみんなで晩御飯でも・・・となのはが言いだしたことにより、
急きょバーベキュー大会が開催されることになった。
かくして、なのは・はやては準備作業のためにキッチンへ入っていた。

一方、バーベキューセットを庭に出す仕事を割り当てられたゲオルグは
ガレージからバーベキューセットを引っ張り出すと、庭の片隅に座り込んで
タバコに火を点けた。

「ゲオルグ」

背後から声を掛けられると、暗くなった空に向かって一度煙を吐き出してから
立ち上がって声をかけたものの方を振り返る。

「なんだよ、フェイト」

「懐かしい話を思い出したら、ちょっと昔話をしたくなって」

フェイトは微笑を浮かべてそう言うと、ゲオルグの側に腰を下ろした。

「ゲオルグも座れば?」

傍らに立つゲオルグの顔を見上げながらフェイトが言うと、
ゲオルグはフェイトにちょっと待つように言って、ガレ
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