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天使舞う、この世界
NO.9 レッツ修業
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「で、レイナーレ。中で何かあったのかにゃ?」

「ごめんなさい、予想外の事態が起こったわ」

どうやら霊力を過剰に流すのは好ましくないらしい。まあ、でも霊力の感触はわかったらしいから、自分で引き出すらしい。頑張れ、ルフェイちゃん。

「そういえば、野良猫ネットワークで情報収集して仕入れた情報なのだけれど、グレモリー眷属がフェニックスとレーティングゲームをするらしいにゃ」

「ヘぇ、で、黒歌のことだから見に行くって言うんでしょ?」

「当然にゃ」

別に見に行ってもいい。でもさ、黒歌が暴走しそうで怖いんだよ!白音が爆破されるシーンなんてみたら爆破した奴を八つ裂きにするだろ。まあ、絶対に阻止するがね。

「まあいいわよ。私も行くわ。黒歌が心配だわ」

「ん、黒歌、白音のことになると過保護」

いつの間にか帰ってきていたオーフィス。お帰りぐらい言わせてよ。

「お帰りなさい、オーフィス」

「ん。ただいま」

そう言って俺に抱きついてくるオーフィス。役得って奴だな。ああ、胸に頬擦りしないで。目覚めるから。
ナデナデナデナデナデナデ・・・・・・。
ああ、延々と撫でられそうだぜ。

「いい加減戻ってくるにゃ」

スマンスマン。オーフィスが可愛いので。

「ルフェイは自分で頑張るらしいから、私は今暇なのよね」

なんにもやることが無くなった。まあ、ルフェイちゃんの観察をしてもいいのだが。

「私は時間の仙術の特訓中にゃ。なにもしてないわけじゃないにゃ」

意外だ。日向ぼっこしてるだけだと思ってた。なにしよう・・・・・・。

「いっそ私がレイナーレに仙術教えるにゃ。気配遮断くらいは覚えてほしいにゃ」

「私の中に氣はあるの?そこからだと思うわよ?」

「生きてるものなら差はあれどあるはずにゃ」

と言いつつ俺の胸の辺りに手を置いて目を瞑る黒歌。瞑想みたいなものだろう。俺はなるべく自然体でいることにした。

「うん、平均よりちょっと下ぐらいだけどあるにゃ」

平均よりちょっと下、か。俺が元踏み台だからこんなにも少ないのか?

「ま、私みたいに仙術を使えないけど、隠密くらいならなんとかなるにゃ。というわけで、レイナーレは仙術修業にゃ」

「はぁ、わかったわ」

さてと、俺も修業開始です。

「まずは氣を感じることからにゃ。私の氣を送るから、感じてみるにゃ」

と言いつつ、黒歌は俺の手を握ってきた。目を瞑り、氣を送ってくる・・・・・・のだが、

「全く変化がわからないわ・・・・・・」

うん。何が変わったのか全くわからない。

「レイナーレは氣を一回も使ったことがなかったからにゃぁ。となるとどうすればいいのかにゃ?」


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