NO.9 レッツ修業
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の場は静寂に包まれた。いや俺だってどうして出せたかわからないんだもん。
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「とりあえずレイナーレさん。あなたの『天使』の出し方を聞きたいです」
先生から名前までランクダウンしたらしい。まあ、別にいいけど。
「そうね。私は霊力を辿って『霊結晶』から引っ張り出す感じね」
「霊力がわからない私にはできないじゃないですか・・・・・・」
ふむ、それもそうだな。じゃあ、霊力がわかればできるのかな?
「ルフェイ、ちょっと手を出して」
「?わかりました」
俺は差し出された手を握って霊力を解放する。そして、それをルフェイちゃんの体内に意図的に流し込む。
正直、意図的に霊力を操作するのははじめてだ。今までは『絶滅天使』で形創ったものに霊力を流し込んで効力を発揮していた。霊力事態を操ることははじめてだ。
「あ・・・・・・なんだかポカポカしますね〜」
ふむ、霊力を流し込むとポカポカするらしい。カイロいらずだな。
さらに流し込んでみる。
「あ〜、なんだか暑くなってきました・・・・・・」
ほうほう、さらに流し込むと体温が上昇するのか。
なら今の俺にできる最高量を流し込むとどうなるんだ?俺は思いっきり流し込んだ。
「ハア・・・・・・ハア・・・・・・」
ほんのちょっとだがさっきよりさらに体温が上昇した。
なんだか息も荒くなってきたし、これ以上流し込むのは危険そうだ。止めておこう。
「あ、あの、師匠」
「ん?どうしたの?」
今度の呼び方は師匠か。
「さっきから体が火照って仕方がないんですけど・・・・・・」
・・・・・・どうしたんだ!?ヤバい。色々とヤバい。主に俺の精神衛生上。普通に体温が上昇しただけなんだと思うけど、童貞だった俺にはヤバい。中身は永遠の十七歳だぜ!
にしても、どうしよう。治し方わかんない。この場に肉体的男子がいないことに感謝。
「氷持ってきましょうか?少し冷した方がよさそうね」
「あ〜、いいです。自分で出しますので」
そう言ってルフェイちゃんは右手を前にかざした。そして、わけわからない呪文のような言葉を発すると、目の前に氷柱ができた。おお、魔法。間近でみるの初めてだ。冷房いらずだな。
「あ〜、氷が気持ちいいですぅ〜」
修業は一旦中止となりました。
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