暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D〜進化する勇気〜
第十六話
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
黒歌SIDE

今、私の目の前のベッドでは小猫……いや、私の妹、白音が寝ている。

理由は分かりきっている。この子には修行のメニューが渡されたのだがそれを無視して自分に過酷なメニューばかりしていた。

それのせいで、白音は倒れた。

「小猫!?」

と、見ていたらグレモリーが来たらしい。

「貴女……小猫に何したの!?」

「私は何もしてないにゃ。小猫が……白音が望んだ結果がこれにゃ」

「小猫がこんなの望むわけないわ!!」

どうやらこの小娘は白音の事をまったく理解していないらしい。

「白音が起きるにゃ。ちょっと黙ってほしいにゃ」

我慢だにゃ。このままでいれば()()()を言わないで済むにゃ。

「黙るのはむしろ貴女の方だわ。早くここから出て行って」

「出て行かないにゃ。私には白音を見守る義務があるにゃ」

「義務?見捨てた妹を見守る義務ってのは義務とは言わないわ!」

私はその言葉に我慢ならなかった。

「いい加減にしろ!!お前に……お前なんかに私と白音の何がわかる!!」

私は思わず立ち上がり大声を出してしまう。

そんな私にグレモリーも驚いたようで顔に出ている。

「私と白音は……小さい頃からずっと一緒だった!一緒に支え合って生きてきた!」

「そして悪魔に眷属にならないかと誘われて……私はすぐに眷属になる事にした!」

「だって……眷属になれば白音に美味しいご飯を食べさせれたから!」

「でも……その悪魔は私だけじゃなく白音も眷属にしようとしたのよ!しかも自分の私利私欲の為だけに!」

「もちろん、私は反対した!でも……その悪魔がなんて言ったかわかる?「道具は道具らしくご主人様の言うことだけ聞いてりゃいいんだよ!」って言ったんだよ!!」

「っ!!」

私の言葉にグレモリーは驚く。

「それからの事は……あんたも知ってるでしょ?私は主人を殺したはぐれ悪魔として指名手配された……でも白音に罪はなかった……だから悪魔の中でも良心と言われてたサーゼクス・ルシファーの所に白音を預けた……その真実を隠して……」

「な、なんでその事を……?」

「真実を話したら……白音は自分のせいだと自分を責めちゃう!!そんなの……私には耐えきれなかった!耐えきれなかったのよ!!」

私は泣きながら叫び……ベッドのシーツに顔をうずめる。

「……お姉様」

その言葉に私ははっと顔をあげる。

そこには顔をあげて私を見ている白音の姿があった。

「し、白音……もしかして、今の話……」

「はい、聞いていました……」

しまった、白音には絶対に聞かせたくなかったのに!

「……部長、お願いします。部屋から出て行っ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ