第十六話
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てください」
「で、でも小猫……」
「お願いします、お姉様と二人っきりにしてください」
最後の最後まで納得せずにグレモリーは部屋を出て行く。
そして部屋には私と白音だけ。
「……お姉様。先ほどの話、本当なんですね?」
「……そうにゃ。私は白音の事を守るために、主人殺しをしたにゃ」
どんな罰でも受ける覚悟で白音の次の言葉を待つ。
「……お姉様が……お姉様が私をずっと守ってくれていたんですね」
そう言った白音は……嬉しさからか、目から涙が出ていた。
「私はまだまだですね……お姉様の真意に気づけないで……勝手に毛嫌いして……」
「そ、それは気づくわけないにゃ!これを知ってるのは私と魔王サーゼクスだけなのにゃ!」
「それでも……お姉様を傷つけてしまいました…‥ごめんなさい、お姉様……!」
白音は私の頭を抱きしめる。
そっか……こんなにも大きくなってたのにゃ……。
「いいのよ、白音……いいの……!」
「うっ……ひっぐ……!」
そして私は白音の背中をさすりながら泣き、白音も私の頭を抱きしめたまま、泣きつづけた。
それは私たちの仲が修復されたと思った瞬間だったにゃ……。
SIDE OUT
グレモリー先輩は出て行ったのを確認すると俺はドアをノックしようとする。
しかし部屋の中からすすり泣く声が聞こえてきた。
「これは……俺たちはお邪魔虫になるかもな」
『ああ、ここは二人だけにしてやろう』
ドライグも俺と同じ事を思っていたのだろう。そう言ってきた。
「さて、それじゃ祐斗を鍛える為にもう少し頑張るか」
『うむ、そうだな。もう少しで雷切も完璧になるし、後は……』
「ああ、一刀修羅だけだな……」
あれに関しては回数重ねないといけない感覚は掴めないからな。
「まあ、なんとかなるだろ」
俺はそう結論を出して、祐斗のこれからの特訓メニューを組み立てた……。
「で?これはどういう状況なんだ?」
「なんだ、イッセー。こっちに来ていたのか。見ての通りだ、こいつが起きるのを待っている」
俺の前にいるのはドラゴン、そうタンニーンである。
タンニーンは龍王と呼ばれる龍の中でも強い部類に入る存在だ。
そんなタンニーンは悪魔である。
なんでもドラゴンアップルという果実があるんだ。その果実を主食とするドラゴンの種族がいた。
だけどドラゴンアップルが絶滅しかけ、そしてその種族は龍王であったタンニーンのもとに来たが果実があった地域は既に冥界にしかない。
だから悪魔になったというのがタンニーンが悪魔になった経緯だ。
あ、
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