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機動戦士ガンダムSEED DESTINY〜SAVIOUR〜
第六話 ユニウスセブン 後編
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「うおぉぉ!!」

「これ以上はやらせん!!」

シン「こいつらまだ!!」

アレックス「ええい!!」

セイバーとインパルスが同時にビームサーベルを抜く。

「我が娘のこの墓標、落として焼かねば世界は変わらぬ!!」

ジンの一機がインパルスのビームサーベルで両断される。

シン「娘…?」

アレックス「まさか…血のバレンタインの…?だが!!」

セイバーはグレイプニール改を繰り出し、ジンを捕獲すると、内蔵されたビーム砲で破壊する。

「此処で無惨に散った命の嘆き忘れ、討った者等と何故偽りの世界で笑うか!!貴様等は!!軟弱なクラインの後継者どもに騙されて、ザフトは変わってしまった!!何故気付かぬか!!我等コーディネーターにとってパトリック・ザラの執った道こそが唯一正しきものと!!」

アレックス「え…?パト、リッ…ク・ザ…ラ…?」

その名前を聞いた途端にアレックスのセイバーは動きを止めた。
その隙を敵が見逃すはずもなく、セイバーは蹴り飛ばされる。

シン「アレックスさん!!このお!!」

インパルスがジンに肉薄し、ビームサーベルでジンを瞬く間に切り刻み、四肢と頭部を両断した。

アレックス「あ…ああ…」

シン「アレックスさん!!戻りますよ!!」

呆然とするアレックスにシンはインパルスを動かし、セイバーの手を掴むと、ミネルバに帰還する。
そして、インパルスとセイバーが帰還するのと同時に、議長とステラを乗せたランチと護衛であるナオトのグフイグナイテッドがボルテールに着艦したのだった。
ミネルバの艦首砲がユニウスセブンに向かって放たれる。

「フッ…撃つがいい…貴様達の欺瞞に満ちた平和のために!!」

インパルスに切り刻まれたジンのパイロットの独白…。

「だが、覚えておけ!!その一撃が穿つものは自らの心なのだということを!!」

タンホイザーの砲撃に巻き込まれたジンは瞬く間に蒸発した。
その日、地上には幾千幾万もの流星が降り注いだ。
流星は多くの都市を消し去り、山河を刔り、幾千幾万もの人の命が奪われていく。
しかし、宇宙から見たその光の明滅はまるでクリスマスのイルミネーションのように美しく煌めいていた。
プラントの人々には、これが新たな動乱の狼煙となる光だとは俄かには信じられない光景であった……。
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