僅かな平穏・後編〜
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「っ・・・はぁ〜」
ゴロン、と中庭の草原に寝転がる。
「亮、大丈夫か?」
「凄いやられ方してたよね・・・」
キリトとアスナがやって来た。どうやら二人も休憩みたいだ。
「まあね・・・いや、参ったよ本当」
まったく、なんつーチートだ・・・
「誰がチートだって?」
「うわっ!?リョウコウ!?」
更にぬっ、とリョウコウが顔を出してきた。
「・・・あれ?美幸は?」
「あ?彼奴ならソフィんとこいった」
「なんでソフィ?・・・あ、ああー、もう一人の?」
「そういうこった。ま、すぐ意気投合してたし、美幸も嬉しそうだしな・・・」
「そういやさ、リョウ」
「んあ?」
俺はふと気になった事を聞いてみる。
「リョウコウ・・・ってPNだよな?本名は?」
「あ、言ってなかったか。そだな、もう隠す必要もねぇし・・・涼人だ。桐ヶ谷涼人」
・・・え?
「桐ヶ谷!?」
「おう」
「・・・親戚にいたっけ」
首を傾げるキリトにリョウコウは苦笑する。
「だから別世界だっつの。亮は直葉の兄だったんだろ?俺の世界にゃ亮はいねぇ。代わりに親戚の俺がいる。理解したか?カズ」
「ま、まぁなんとなく・・・」
「ね、ねぇリョウコウ。リョウコウの世界って・・・」
リョウコウはああ、と答える。
「安心しな、ちゃんとバカップルだよ、お前らは」
「ば、バカップルって・・・!」
「亮ー♪」
「ん・・・」
アスナが顔を赤くした時・・・誰かが俺を呼んでやって来た。
「亮さん〜♪」
「シャオ、穏!うわぁ・・・久しぶりだな!」
言うがいきなり小蓮は飛び掛かってくる。
「亮だ!亮だ!えへへ、あったかい・・・」
「今仕事を終わらせて急いで来たんですよぉ?」
「そうなんだ」
小蓮の頭を撫でながら穏と話す。
「・・・カズ、鼻の下伸びてんぞ」
「え?あ!いや、これは・・・」
「キーリートーくーん?」
「ま、待てアスナ!これは不可抗力だ!」
「許してあげてよ。俺も馴れるまで目に毒だったから」
「毒なんて酷いですよ〜!」
穏が頬を膨らませて跳ねる。
「・・・すごっ・・・」
「キリトくん!!」
「ご、ごめん!」
「兄貴、穏みたいなのまだいるからね?」
「・・・俺、ずっと下を向いてようかな」
キリトが顔を抑えてしまう。ふと中庭に目を向けると・・・
「行くぜリパル!」
『ッスー!』
「そんなほっせぇ剣なんかアイゼンで砕いてやる!」
空中がガキンガキン派手な物音を立てて咲とヴィータがぶつかり
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