暁 〜小説投稿サイト〜
天使舞う、この世界
NO.8 魔法使い
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
きめていた。なぜか白い歯が煌めいている。

レオナルドはいなかった。まだ子供だったっけ?

アーサー・ペンドラゴンの場合。

「やっぱり、ルフェイに『禍の団』を止めさせた方がいいよな?わざわざテロリストにならなくても・・・・・・」

シスコンだった。シスコン多いなこの世界!

とまあこんな感じかな?まともなのは数人しかいなかったが、まあこの世界、まともなやつの方が珍しい。
お次はルフェイ・ペンドラゴン。
まあ、魔導書を読んでいた。問題はそこではない。ルフェイの中にある緑色の『Z』と書かれた結晶、それが重要だ。

霊結晶(セフィラ)

『天使』を持つ存在が宿す結晶。番号と色からして『贋造魔女(ハニエル)』か?
思わぬ掘り出し物だ。できればこちらの陣営に取り込みたい。どうしよう?
で、俺はこの時正常な思考をしてなかったんだ。だって、

「妹をください」

こんなことをアーサーに口走ったんだもん。


=======================================================================================


「あなたは誰ですか?」

そりゃ聞きますよね。いきなり知らない人が妹をくださいなんて言ってきたんだから。あはは。自分でも後悔してる。でも剣は抜かないで!

「あー、初めまして。鳶一という者です」

「名前はわかりました。では、なぜ妹を狙うのですか?」

直球ですね。

「んー、あえて言うなら、素質があるから?」

「何が言いたいのですか?」

説明しにくい!あの二人は助けてくれそうにないし、ここはなんとか切り抜ける!

「とある力の素質です」

「ちゃんと説明してください。斬りますよ?」

と、聖王剣コールブランドに手をかけるアーサー。ちょっ、待てや!俺はとりあえずいつでも回避できるようにしておく。

「『天使』って私が呼んでいる力です。人それぞれ宿している力は別々なので、詳細は知りません」

「なるほど、その『天使』とやらを妹が使える可能性があると?」

俺は頷く。するとアーサーは顎に指を添え、なにか思案する素振りを見せる。

「そんな力があるのなら、尚更ルフェイを渡すわけにはいきませんね」

そう来ましたか!

「何より、貴女みたいなよく知らない人に妹を預けることはできません。帰ってください。今なら見なかったことにします」

交渉決裂、か。

「じゃあ、拐わせていただきます」

結局強行手段に出るしかないみたいだ。ま、はじめからそのつもりだったけど。『天使』を宿しているせいか堕ちないんだよね。不思議。

「なにを言うんですか?」

「別にいいで
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ