SAO編−白百合の刃−
SAO13-狙撃の撮影者
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「そう、だね……」
それには同意せざるをえないわね。
「普段のあの人は綺麗な子をナンパしてはモデルとして写真撮影をやり、写真集を出して大金持ちなったあくどいカメラマン・それがあの人の本性よ」
「あくどいって……簡潔にまとめたね……って!?」
装備フィギュアの着衣変更を終えて、ふとドウセツを見たらあまりにも綺麗すぎて軽く跳び跳ねるくらい驚いてしまった。
ドウセツが着ている服は、二つ名の漆黒のような黒だけのドレス。飾り付けなどないシンプルながらも美しく清らかなに輝いていた。そもそもドウセツ自体の素材が最高級だからか、シンプルな物がベストマッチしている。
ドウセツが黒いドレスに対して私は……。
「なに、その現実にも高くも安くもない値段している夏用の白いワンピースは」
季節はもうすぐ冬なのに何故か純白で無地のワンピース……夏用。室内とはいえ、暖かくはないが肌寒い。
「何、私には似合わないって言うの?」
「裸の方が似合うわよ」
「何、遠まわしに似合わないことと、変態扱いされているの!」
「そうは言ってないわ」
「言ってないけど、悪意はあったよ! 私もドレス着たかった!」
「土下座して頼めばいいじゃない」
「いや、そこまでして着たくないから」
いや本当は着たいけど、土下座までしたら何様になるでしょうよ。
「せめて髪を下ろしたら…………マシかもよ」
「ん? うん……わかった」
異なる扱いを気にしながら髪を下ろすと、奥から「着替えたらこっち来てー!」と誘われたので奥に向かって、足を動かした。
そこは家具など家に必要な物は一切置いていない、ただの真っ白な空間に内側が銀と白の黒い折りたたみ傘二つと縦長の長方形の照明機材が二つの他、モデル撮影に使われそうな機材が置かれていた。
「うんうん、ぴったりぴったり。って、キリカちゃん下ろすと色っぽくなるね! ドウセツも似合っているわよ、お・ひ・め・さ・ま」
こちらに視線を移せば、上から下に目を通しては、うんうんと頷き茶化すようにウインクからのスマイル。
「色っぽいって……」
こう言う褒められ方はあんまり慣れないから反応に困ってしまうため、苦笑い気味に対応した。
「よく言う……」
ドウセツは、視線を外して小さく息を吐き、そっぽ向く。
「ささ、もう準備出来たからパッパッと撮るわよ!」
「撮るって……どんなことすればいいんですか?」
「笑えばいいと思うよ」
「ふざけないで教えてください」
「もう、しょうがないな〜。このこの」
わざと人とおちょくる言動に、流石に私もイラッとはした。
そんな当人であるセンリさんは、何事もなかったかのように、システムウインドウを開いて操作していた。
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