SAO編−白百合の刃−
SAO13-狙撃の撮影者
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でもスカウトされるとは、思いもしなかった。整理がまだついていないけど、写真集にされるのだったら断ったほうがいいだろう。ただでさえ、今有名人になっているのに、写真集出されて目立つのは好きじゃない。
「言っておきますが、断りますからドウセツだけでやってください」
「ちなみに報酬は千k」
「やります」
目立つのは好きじゃないけど、モデル撮影とか一度は経験したいと思っていた。それで稼げるなら多少目だろうが問題ない。つか、今更目立たないようにするなんて無理だから、開き直ったほうがいいだろう。
「じゃあ、キリカちゃんとセットで撮影会よ! 楽しみだわー!」
「おー!」
「……帰りたい」
ドウセツが何か言っていたけど、呟いたところで何かが変わるわけでもないからポジティブに考えたほうがいいと思うよ。それをドウセツに伝えたところで、罵倒されるから一蹴されそうなので心に秘めとくことにした。
●
たどり着いた場所は、なんと、アスナが住んでいる六十一層の『セルムブルグ』だった。そこに住んでいるってことはセンリさんは金持ちの分類に入るのだと驚いた。しかも、センリさんの家は屋敷のような広さの家であることにも私は驚いた。なんでも、撮影するために広い方が効率が良いとのこと。
そして、私達はセンリさんのお宅で写真撮影を行われようとしていた。
「ちょっと準備するから、これ着替えて来てね」
「えっ、このままじゃないんですか?」
「武装姿なんてインパクトないじゃん。オシャレな姿に世の中の女の子はメロメロよ」
そう言って、私とドウセツに一着渡して奥へと進んで行ってしまった。センリさんって、百合の向こう側にいる人なのかな?
「……とりあえず着替えよっか」
ドウセツは返答することなく、黙々とステータスウインドウを開いて操作していた。私もやりながらセンリさんのことを聞き出した。
「……そろそろ、どう言う人か教えてくれませんか? 知っている範囲内で」
「知らない。赤の他人」
「なわけないでしょ。ドウセツと結構関わっている感じだったじゃないか」
「あの人が勝手に馴れ馴れしくしているだけだわ」
「そんなに教えるのが嫌なのか?」
「いろいろとあの人に言われるのが嫌なだけ」
センリさん、ドウセツに何かやらかしたのか? 凄く関わりたくなさそうなんですけど。
「今、センリさんいないから教えてもいいんじゃないの?」
「……それもそうね」
ドウセツは仕方ないように私に話してくれた。
「あの人が見かけに寄らず、前線に出れる腕前を持っていることは知っているよね」
「『ソロ十六士』に入っているなら、そうでしょ」
「あの人、前線ではあんまり目立ってないのよ。普段も目立ってなければいいんだけどね……」
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