SAO編−白百合の刃−
SAO13-狙撃の撮影者
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「アハハハハハハハハハハ!!」
「センリさんも笑ってないで、ドウセツに謝って!」
カオスになる前に、ドウセツの殺気を抑えることになんとか成功した。流石にドウセツも人殺しはしたくないようだ。そして、その原因を作り、大笑いしていたセンリさんも落ち着いてきた。
「危うくドウセツに殺されるところだったわ。ありがとう、キリカ」
「お礼はいいですって。あんまり刺激しないでくださいよ」
「考えておく」
あ、これまたやるパターンだ。
「ハァ……消えてくれないかしらね」
殺気は抑えられたけど、不機嫌なのは変わりない。そりゃ、苦手な人に大爆笑されるのは良い気分ではないだろう。
「さて、と。ドウセツ、モデル撮影しましょう」
「本当に懲りないですよね……」
不機嫌になっているのに、よくそんなこと言えますね。センリさんって単に失礼な人なのかな?
「ドウセツはどうするの?」
念のためにドウセツに訊ねる。意外だったのはドウセツはすぐに拒否しなかったこと。そして数秒間黙っていて、嘆息して口を開いた言葉は……。
「……わかった」
「「え?」」
「今日だけにして。もう今後一切頼まないで」
私もセンリさんも予想外な返答に少々唖然とする。あそこで頼まれても不機嫌だから、無視して帰るかもしれないと思っていた。でも、ドウセツは少し悩んで承諾をした。それは、いつまでもつきまとわれるよりも、ここで頼みを聞いて終らせた方が得策だと思ったのかな?
「うんうん。あたしが可愛がってあげちゃうわよ」
「別に可愛いがらなくていいです」
頼みを受け入れたからって、センリさんを親しくなるとは限らないのね。
「それじゃあ、撮影場所にいっくわよ、キリカちゃん!」
「あ〜、はいはい」
これから撮影か、いろいろ違った一面のドウセツが見られるから楽しみだな。
……ん?
撮影場所に行くわよ、キリカちゃん……?
言葉を思い返してみれば、明らかにおかしかった。
「ちょ、ちょっと、センリさん。行くわよキリカちゃんって……まさか私も撮影されるですか?」
「そうだよ」
それが何か? と、あっさりした返答だった。あれ? 私が間違っているのか? いや、間違っているのはセンリさんだ。
「……いつ決まったんですか?」
「さっき」
「さっき!?」
「だってドウセツって、キリカちゃんと一緒にいた方がいいに決まっているもん!」
「私は剣にかかせない砥石か鞘ですか」
「なにその例え?」
「そこでマジに聞かないでくださいよ」
センリさんは私と一緒にしたほうが、ドウセツに輝きを増すとでも言うのだけど、逆に私と一緒に撮影したら、ドウセツの魅力が薄れるんじゃないのか? まさか私ま
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