SAO編−白百合の刃−
SAO13-狙撃の撮影者
[4/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
に撮ったものを新聞に転載されたり、プレイヤーの写真集を販売したりしてお金にするぐらいだ。
カメラマンは情報屋と相性がいいためか、カメラマンと情報屋だけのギルドを結成することだってある。
「じゃあ、センリさんがドウセツを訪れたのは?」
「もちろん! ドウセツをモデルとして、写真集を出すためよ!」
自信満々そうに、右手をグッと握りしめガッツポーズをとるような形で言い放った。
「いい大人なんだから、いい加減に学んで欲しいわね」
沈黙を続けていたドウセツが我慢しきれずに口を開いた。もちろん口に出した言葉は予想通りに拒否する。
ドウセツって、いかにもモデルの仕事とか写真集とか、世間に自分をさらけ出すのって、嫌だよね。
さて、拒まれたセンリさんの反応は、どこか活き活きしていてわざらしく振る舞ってきた。
「えぇ〜、まだ今日で十回目のお願いじゃな〜い。ドウセツのケチケチオバケ!」
「意味分からないこと言わないでください。頭が痛くなりますし、大きくサバ読み過ぎ。軽く百は超えたわ」
「あれ、そうだっけ? いやぁ〜もう、ドウセツが断り続けるから忘れちゃったわ」
薄々思っていたけど、センリさんは確実にドウセツが苦手意識を持つ人物だって言うことがわかった。
そもそもセンリさんはドウセツとまともにやり合っていないのに、自分に優位に立とうとドウセツを引きずりこもうとしている。誰がどうみてもわざとらしい振る舞いでドウセツの淡々とした毒舌を打ち消している。ドウセツじゃなくても、私も苦手になりそうだわ。
「センリさん。どうしてもドウセツをモデルにして写真撮影がしたいのですか?」
「そりゃそうよ」
即答された。ドウセツ美少女の分類に入るからわからなくはないけど、性格を知っていると、中々誘えないわね。その点、センリさんはおかまいなしに踏み込んできている。そう言うところは見習うべきなんだろうか?
「ドウセツって綺麗じゃない」
「そうですね」
「ドウセツってクールよね」
「う、うん……」
冷た過ぎてたまに痛い時があるけどね。
ふと、ドウセツに視線を向けると、淡々していた。うん、言っていることは間違ってないわね。
「そんなドウセツみたいなクールな美少女が恥じらう姿を収めたくならない? 恋人のキリカなら、そう思うよね!」
「恋人じゃないですって」
私だって「ハイ、そうです!」って、元気よく発言を必ず言うとは限らない。言ったとしても、寒冷並の寒さが襲いかかってどうしようもない状況になるだろう。今ここで下手な発言をしたら、冷たい刃が私を殺しにくるだろう。そうじゃなくても、同意はしない。
「どうかしらね」
「え、ドウセツ?」
「キリカは毎日毎日、笑顔で言えば泊めてくれると思っている
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ