SAO編−白百合の刃−
SAO13-狙撃の撮影者
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た。
「もう! ドウセツのイケず! 毎度毎度断れる身にもなってみなさいよ!」
「毎度毎度、言われる身にもなってほしいわね」
「いいじゃない。減る物じゃないんだし、そこをなんとか!」
「嫌よ」
「そこをなんとか!」
「嫌」
「ループしちゃうわよ?」
「それでも嫌」
ドウセツはナンパお姉さんの頼みごとを頑なく断り続けた。
会話を聞く限り、知り合い以上友達以下と言う関係だろうか? でも、二人共噛み合っていない。ナンパしてきたお姉さんはドウセツのことを親しい関係のように話しているけど、ドウセツは関わりたくないように拒んでいる。
「ドウセツ、彼女何者なの?」
「赤の他人よ」
「親友で〜す」
「いや、関係じゃなくて、お姉さんのことを知りたいんだけど……」
ドウセツは関わりたくなさそうなので、本人に訊ねることにした。でも、よく見ればナンパしたお姉さん。どこかで見たことあった気がした。でも、わからないので直接聞いて思い出した方がいいだろう。
「あたし? あたしはドウセツの友達」
「関係じゃなくて自己紹介」
「ドウセツの友達って言えばわかるでしょ? 恋人で白百合のキリカちゃん」
「「違います」」
「うんうん、息ぴったりね」
仕掛けていたわけでもなく、偶然にハモってしまった私達を見て、にこやかに微笑で頷くお姉さん。なんだろう。この感じ、懐かしいほどではないけどナンパしたお姉さんとどこかで会ったような気がする。それとドウセツがため息をついたり、関わらないようにしたりする気持ちがなんとなくわかった。
「あれ? どうして自分の名前を知っているのって言わないのかしら?」
「……一応、有名人になってしまったので、二つ名の『白百合』が私を知っていてもおかしくないですから」
「流石、『白百合』ね。有名人になった感想はどうかしら?」
「あんまり良い気分じゃないかな」
「そうなの?」
「目立つの……好きじゃないんで」
「白一色を着ているのに?」
「いや、目立つために着ているわけじゃないから」
いろいろ訳ありなのよ、私が白を着ている理由。話してもいいけど、ナンパしてきたお姉さんに話すのは抵抗があるな。聞かれても適当に誤魔化しておこう。
「あ、そう言えば自己紹介ね。あたしはセンリ。ドウセツの友達だよ」
「…………」
「ちょっと、なんか反応したらどうなの?」
ドウセツは会話しない方が楽だと考えて、センリさんの言葉を返すことなどしなかった。
「あらら、完全な無視されちゃったわね」
耳を掻きながら何故か苦笑いするどころか、和らいだ表情になっていた。そう、まるで反省の色が見えてないようだ。
名前はセンリ、か。センリ?
「センリ? センリって……『ソロ十六士』に
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