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機動戦士ガンダムSEED DESTINY〜SAVIOUR〜
第五話 ユニウスセブン 前編
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が行かなきゃ行けないんだって話だよな?」

意味が分からないと言いたげな表情でそう呟くヨウランにシン達の視線が集まる。
しかし、ヨウランの発言に対して確かにと言いたげに頷くヴィーノ。

ヴィーノ「ユニウスセブンに核を撃ち込んだのは連合なんだから連合がやればいいだろ?」

ヴィーノの言う通り、地球に落下中のユニウスセブンに核ミサイルを撃ち込んだのは地球連合軍なのだ。
メイリンもユニウスセブンの破砕作業に思うことがあるのか、ヴィーノの発言に少しの間を置いて頷いた。

メイリン「そうだよねえ……冷静に考えたら、私達がユニウスセブンを砕く義理なんて無いし……」

本来ならこれはユニウスセブンに核ミサイルを撃ち込んだ地球連合軍がやらなければならないことだ。

ルナマリア「面倒ね……」

メイリンの発言に、彼女の姉であるルナマリアも同意見なのか、それに続く。
地球の人々がどうでもいいと言うわけではないのだが、まるで地球連合軍の尻拭いをさせられているような感じがしてならないのだ。
ヨウラン達の言葉にシンとレイとアレックス、ナオトは黙ったままだ。

アレックス「だが、ユニウスセブンをあのままには出来ない。地球にいる同胞を死なせるわけにはいかないだろう?」

地球にもザフト軍兵士やコーディネーターが沢山いる。
このままでは彼らもユニウスセブンの落下の被害に巻き込まれてしまうのだ。

ヴィーノ「分かってますよ。でも案外楽なんじゃないですか?俺達にとっちゃさ」

ヨウラン「確かに。これは事故なんだし。俺達には責任は無いんだからな。しょうがないよな。これでナチュラルがいなくなるんだったら変なゴタゴタも一緒に消えて一石二鳥だよな」

ナオト「ヨウラン。そういう言い方は良くないよ」

あんまりな言い方にナオトは咎める。
ヨウランは苦笑しながらナオトの方を向く。

ヨウラン「冗談ですよ。ちょっと場を和まそうと…」

ナオト「ちっとも和まな…」

カガリ「冗談だと!?」

アレックス「ん?」

叫び声に反応し、アレックスが見遣るとそこにはカガリとキラが立っていた。

カガリ「しょうがないだと!?案外楽だと!?これがどんな事態か、地球がどうなるか、どれだけの人間が死ぬことになるか、ほんとに分かって言ってるのか、お前達はっ!?」

カガリは猛烈な勢いで、ヨウランを指差し、糾弾する。

ヨウラン「すいません」

しかしヨウランは、ヴィーノ達と顔を合わせてから、形式ばかりに頭を下げた。
その姿に、カガリはさらに顔を紅潮させた。

カガリ「くっ……やはりそういう考えなのか、お前達ザフトは!!あれだけの戦争をして、あれだけの思いをして、やっとデュランダル議長の下で変わったんじゃなかったのか!?」

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