U ライトグリーン・メモリアル (3)
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い。
「まだ始まらない。私が始めさせない。貴方は彼女に会うの」
最強の力を持つ最悪の思想家。僕の力量じゃ太刀打ちできない。
ぜんぶ師の受け売りだけどな。
「行けばいいんだろう、行けば」
矢を番えず弦を引いていた弓を下ろす。白い魔女は満足げに笑んで、たちまち失せた。
いいさ。人外の偽善的エンターテイメントのプロデュースだろうが、それで都合よく事態が転がるなら。
今から行くと優子さんに返信。地図を携帯に送信してノートパソコンの電源を落とす。あとは財布……っと、弓も忘れず持ってかないとな。
出かける前に寝室をノック。
「麻衣。出かけてくる」
何かあったら携帯に――と言いかけてやめた。
「好きに過ごしていていい。行ってくる」
これで少しは麻衣も気が楽になるだろう。
殺人者予備軍と同じ空間にいる時間が少しでも減るんだから。
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