黒蝕の陰、天廻の陽
鳥竜の新たな住処
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ありがとうラス…。」
ダイラスがしばらくその辺を転げまわるが、なおもイャンクックは目の前にダイラスを捉え続け、凄まじい速度で突進を仕掛ける。
「危ないラス!逃げろ!!」
今度はアルフレッドがダイラスの元へ駆け寄るが
「ふざけやがってェェェ!!!」
起き上がる拍子にフラストレーションを柄の部分が歪まんばかりに全力で握り締め
「これでも喰らって寝てろォォォォ!!!!!」
先ほどの数十倍の轟音と共にイャンクックの頭を地面に叩き埋めた。
衝撃波は凄まじくしばらく辺りの空気が麻痺するかのように振動し、エリアの端から端まで亀裂が生じた。
遠く離れたベースキャンプ
「…ジャックス、そろそろ移動したほうが良い。」
「ん?おっとそうだったな。あいつらを出口で向かえにゃならんし。
おーいお嬢!そろそろ出発するぞー!」
ジャックス達が出口へ向かう準備をし始めると、いきなり地震が起こった。
「ぬおっ!?何だ地震か!?」
三人は慌てて近くの物に捕まったが地震は一瞬にして収まった。
「…おさまった。」
「い、いてて…おいガートン、未知の樹海の近くで地震なんて報告あったか?」
「…あるわけない。」
「だよなぁ…。」
ジャックスが本に埋もれたお嬢を尻目に樹海の奥の方を見やった。
「や、やりすぎだよラス…。」
イャンクックの死体周辺には一端の飛竜が2頭は寝られるサイズのクレーターが生じ、そのイャンクックの頭は跡形もなく粉々に砕け散っていた。
「つ、つい力が入りすぎちまった…ハハハ」
申し訳なさそうに頭を装備の上から掻くダイラス。
「ま、また派手にやったわね…。私も正直ヒヤッとしたわ…。」
「…同感。」
四人はイャンクックのつぶれたクレーターに近寄り
「とりあえず僕はこのイャンクックから鱗、甲殻、耳、胃の内包物を採取するから、ラス達は周囲を見張っててくれないか?」
「おう!アルの悪い癖だな!」
「わ、悪い癖とは失礼な…まぁいいけどさ。」
アルフレッドはそのままイャンクックの死体の傍に座り、目当ての物を採取し始めた。
その時
「お〜〜い!お前ら大丈夫か〜!!」
と、遠くからジャックスの声。
「あら、団長さんね。どうかしたのかしら?」
荷車に乗りながらジャックス達がアルフレッド達の元へと移動してきた。
「お、おい何かこのエリアだけ派手なクレーターと亀裂があるんだが何かあったのか…?」
とジャックスが荷車から降り、イャンクックの死体を確認する。
「こ、コイツ頭がねえじゃねえか!?一体何があったんだアルフレッド!?」
「そ
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