決戦への準備
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チャーは、一人奥へと進む。俺も慌ててあとを追った。幾つかのアイテムをゲットして行き(ミカンも見つけてしまったが)、そして……………
「これで、二つ揃ったな」
暗号鍵も見つけ、これで戦闘の参戦資格をゲットできた。後は、決戦を迎えるだけだ。
《一回戦 七日目》
光陰矢の如しというものがあるように、いよいよ決戦の日となった。いつもはマスターやNPCたちによってざわめいている校舎も、今日ばかりは物静かなもので、どこか寂寥にもした気持ちを抱かせる。
相手のサーヴァントの情報は完璧に揃っているが落ち着かない。明け方、アーチャーと別れ一人とくにすることも無くふらりと歩き回り、弓道場の中に入る。
意味はない。ただ、ふらふらと目的も無く歩いてきただけだった。
道場に入り、どっしりと座れば、そこから空を見上げて感嘆の息を一つ。
数式の漂う空は、代わることなく電脳世界を遍く照らしる様子が見て取れる。戦いまで残り数時間だが、ここ数日後回しにしてきた戦う覚悟というものが未だにできていない。
「あれ、士郎?」
一人だけだと思っていた弓道場に知っている声が聞こえてきたので、声のした方を振り向いてみると、白野が立っていた。
「白野か。久しぶりだな」
「士郎もね。情報は集まったかい?」
「……………ああ。そっちどうなんだ?」
いつもと同じような対応がてきただろうか。ぎこちなかったかもしれない。
「バッチリだよ。これで勝てるかな。ところで、何か考えことしてたみたいだけど、相談に乗るよ?」
ぎこちない表情がばれたのか、心配そうに尋ねてくる白野。いろんな人から態度が出やすいと指摘されたことがあるがこんなときにでてほしくなかった。
「対したことじゃないさ」
「そっか」
白野は、それだけ言うと黙ってしまい、静粛に包まれる。どのくらい時間がたったかわからないが、俺は自然と口を開く。
「白野は、この戦いをどう思う?」
「突然、どうしたの?」
「俺はこんな戦いを許せないんだ。誰かを殺すことなんてやっちゃいけないことなのに………」
誰がなんのためにこんな戦いをしているかわからないが、こんな戦いをやらせる意味があるのか。この戦いについて白野はどう思っているのか気になったので尋ねると
「ぷっ!あはははははは。なに真面目に考えてるんだよ」
笑いながら答える白野。こいつは何故、こんな態度をとっていられるのだろう……………。遠
坂が言っていた学生気分の抜けない奴なのか?それとも、この戦いをゲームとでも勘違いしているのか?
言峰の説明を聞いていたが、あれは脅しでもハッタリでもない。明
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